【経験談】ミレーナを入れて1年経ったよ
ミレーナを知っていますか?
IUSとか、避妊リングともよく呼ばれている、女性側がつける避妊器具のこと。
避妊方法としてはまだ下火だから、まだ私の周囲にもやっている人はいない。
でも装着してみた結果すごくいいし、皆やった方がいいんじゃないの!?と思うから、1年経った感想と、これから装着する人に向けてめちゃくちゃしんどかったので気をつけて欲しいことを書いてみようと思う。
【他の避妊方法との違い】
日本における避妊方法は9割以上がゴム(コンドーム)らしい…!
私も2年くらい飲んでいた低容量ピルも、結構流行ってきているよね。
対してミレーナは “IUS” という避妊方法のひとつで、病院で大きさ5cmくらいのT字型の器具を子宮に入れるだけで、性行為の度につけたり、アラームをつけて毎日忘れずに飲んだりといったことがいらない方法です。
5年ごとに交換の必要があるけど、その器具から女性の身体を妊娠しにくくさせる薬剤が少しずつ効くようになっていて、避妊をしてくれるっていう仕組みだよ。
(ミレーナはIUSの一商品名に過ぎないんだけど、今回はミレーナで呼び名を統一しちゃうね!)
【ざっくり、どうなのよ】
楽。一言、楽に尽きる。
ミレーナを入れて以降、ずっと入れっぱなしにしておくだけで特に何もしていないのだけれど、1年間生でしていても全く何もない。
など、ミレーナをつける前に頭をぐるぐるしていたことを一切気にしないで生活できるんだよね。
身一つで避妊が完了してしまうっていうのは、意識しなきゃいけないこと(それも、人生における一大事)が大分減るから快適だよ!!
【私個人が特に伝えたいこと】
※この記事を読んでいる方の多くは、ミレーナがあくまで避妊目的の器具であって性病は防げないから、特定の方以外と行為をする機会がある人はゴムもした方がいいことはわかっていると思うんだけど、一応誤解のなきよう…!
特にゴムで避妊をしていた時代のように、自分の人生がかかった大事な分かれ目を男性に一任しなくて済むのが一番デカい!!
当たり前だけど人はミスをするし、これは個人的な問題だけど私は男性にうまくゴムをつけられない。
女性が一緒につける練習をすべき!とはよく聞くけれど、
練習の間に妊娠してしまったらどうするの!?とも思うし、
あとこれは私の場合特に気にしていたんだけど、
いざ性行為が盛り上がり、男性側の準備もできたところで、
一旦我に返り、しばらく男性器を眺め、正しい装着を確認するなんて無理笑。
よほどしっかり者同士のカップルでない限り現実的じゃないと思う。
よりよい性行為のためには、エロにいかに集中できるかが分かれ目だと考えているし、その工程を挟んでしまったら自分のエロポイントに興奮に集中できない。
理性と対極にありたい最中に、ゴムが正しく装着できているかなんて、理性を働かせるのはもったいない。
正しく装着できているか確認するのも女性の責任!とはいえ、正しい付け方に自信なんてないし、中で外れたとしても正直自分の責任でもあると思えないかもしれない。
そんなことで揉めるなんて自分の力でどうにか出来るなら極力避けたかった。
避妊について心配することがない快適さって実感しにくいかもしれないんだけど、
今まで感じてきたこれらの心配事をなくすために課金したと思えば、私の中では余裕でリターンの方が大きいかな。
【ずばり、お値段】
ちなみに私は保険適応で10000円ちょっと。
初診で行ったところで男性の先生だったんだけど、「生理痛が辛ければ保険適応にもできるけど…どうする?」と聞いてもらえました。
【装着中〜直後の地獄】
病院で装着してもらうときにむちゃくちゃ痛かった。
膣口を広げる器具を使って子宮の中にミレーナを入れるんだけど、ポンっと入れてはい、終わり!って感じでもないから、
設置中にずっと続く違和感と鈍痛で、人前で見せたくないような表情や身のよじり方をしてしまいそうになるくらいにエグい。
今まで生理痛もさほど重くないタイプだったから、子宮の位置なんて意識したことはなかったんだけど、
あの痛みで子宮の位置を覚えたし、内臓に異物を入れるってこんなに痛いのか…!と驚いた。
「っぐぐ…ぅっ」
って感じ(伝われ)。
でも、逆に言えば丁寧に設置してもらっていたと思う。
そして本当の地獄はここから。
病院からの帰りの電車で、気が遠くなりそうなくらいお腹が痛いのに、座席が埋まってて1時間くらい立ってたのは本当に辛かった…
お腹が痛すぎて直立が無理で、ずっとお辞儀しているような格好で乗っていたんだけど、
ちょっと変な格好をしているだけで、もしかしたら顔色に変化はなかったのかもしれない(その時鏡を見る余裕はなかったんだけど)。
誰か気づいて席を譲ってくれませんか…と心の中で祈ってたし、
そのうち「もはや自分から優しそうな人に声をかけてしまおうか」とも思っていたくらい。
このまま倒れてしまったらどうしようとか、いつまで続くのかわからないという恐怖感がヤバい。
設置中に感じたほどではないけど、同じ種類の強めの鈍痛がずっと継続していて、立ちくらみや貧血の前の血の気が引く感じがずっとあったし、痛すぎて意識を失ってしまうんじゃないかと思うくらいにしんどかった。
痛かった瞬間を主観で評価してみると、
痛みの程度:設置中 ★★★★★ 直立で帰宅途中★★★☆☆
痛みの継続時間:設置中 ★★★☆☆ 直立で帰宅途中★★★★★
設置中と帰宅途中、どっちが辛かったかと言われると、甲乙つけがたいレベル。
どちらもものすごく痛かったしかなり長く感じた。
私は我慢してしまったけど、本当に倒れてしまう人もいるかもしれないから、
麻酔下でできるところにするとか、出来るだけ自宅から近い病院にするとか、帰り道は絶対に座れるルートを用意しておくとか、
念には念を入れて、是非とも無理をしないでほしいな。
【装着後数ヶ月のしんどさ】
帰って楽にしたら引いてきたけど、3日くらいはずっと痛かった。
特に背中を丸めるとか、子宮付近を圧迫すると痛みが強くなる。「この痛みがずっと続いてしまったらどうしよう」とは感じたかも。
でも、設置〜帰り道に比べたらもう全然平気笑。
不正出血は数ヶ月続いたけど、説明は受けていたし子宮に異物が入っているんだから仕方ないよなと思えた。
痛みも不正出血も、調べた時にはそんな継続しないみたいだったからそれを信じて我慢したし、実際そうかな。
【予想外のちょっとした不満】
あとは、生理が来たり来なかったりする。
最後に生理があったのが3ヶ月前。
たまに生理がなくなる人もいるとは自分で調べて知っていたけど、実際そんなような感じになっている。
生理がなくなって避妊もできるというのは、多くの女性にとっては「いいじゃん!」案件かもしれなんだけど、
ただ、生理がないということは「私、妊娠していません!なぜなら…」と自分で確認できる目印がないということだから、そういう意味では多少不安にはなるかも。
【最後に】
そのほか検診だったり交換だったり、定期的なメンテナンスは必要なんだけど、純粋に避妊が目的なら超オススメです!!
実際装着してみてもっと一般的になってもいいんじゃないかなと思うし、自分自身も結婚するまではずっとつけていようと思ってるよ。
そして一番の願いは、避妊がコソコソするものでなくなって、妊娠する立場である女性だけの負担でなくなって、もっと明るみの、ベッド以外の場で男女がゆっくり話し合って決められるようになること。
私はミレーナをとても気に入っているけど、痛みの恐怖からゴムやピルを選択する人がいてもいいと思うし、この経験談を参考にしながら、パートナーと一緒に話し合って避妊方法を決められる人が増えたらいいなあと思ってるよ!!!
あと、色々な事情でパートナーと負担を分け合えない人もいると思います。そんな方が1人で悩む時間を減らすためにも、考えてみてほしい避妊法の一つです。
最後に、読んでくれてありがとう!
読者のあなたが幸せでありますように。