♯23 耳管開放症という障害。

鼓膜穿孔閉鎖術

見慣れない漢字が並んでいるが『こまくせんこうへいさじゅつ』という、鼓膜に何かしらの理由で空いてしまった穴を塞ぐ手術の名前。
そもそも穿孔(せんこう)というのが医学で使う言葉で日常では滅多に出会わない。

管腔臓器(かんくうぞうき)と言われる管状や袋状の形状をした臓器。
管状の気管支だったり、袋状の胃や膀胱と言ったら想像もしやすいだろう。

読んで字の如く、鼓膜に穿孔箇所あり、閉鎖術を行います。
漢字の意味が分かればどうって事のないこと。

鼓膜の再生能力は非常に高い。
大体一ヶ月もすれば自然と閉じてくれるケースがほとんどだ。

しかし鼓膜の穴が大きく塞がらない。
空いた穴から細菌感染してしまい耳だれが止まらず塞がらない。
自己免疫の問題で塞がらない。
その他もろもろ、たくさんの理由がある。

しかし私が書いているのはあくまでも耳管開放症について、私の直近の手術までの経験談。
前回書いた鼓膜チューブによって出来た塞がらない穴を再生する手術だけに焦点を当てて書いていく。

鼓膜再生療法、鼓膜穿孔閉鎖術、と言った単語を検索するとピンポイントで出てくるはずだ、知らない世界だと思った人、はたまた知っている人もまた新たな知識としてぜひ見てほしい。

さて、先ほどチューブにより空いた穴にとは言ったものの、これも治療方法は病院によってどうも違うらしい。
あくまでも私が知っている知識だけになるのでどうか素人が書いた駄文という事をご了承願いたい。

そもそも鼓膜は一枚のただの膜では無い、実際は三層。
これが厄介なもので、良い働きをすると同時に以前話した音が聞こえる仕組みと同じで、どれか一つでもダウンしてしまうと再生が阻害されてしまう。

そして鼓膜の周りの足場も重要だ。

みんなが触れる耳穴の部分に位置する外耳、この外耳側がまず一層目の皮膚層。
そして中間の繊維層。
サンドイッチのように最後の鼓膜の内側となる中耳側の粘膜層。

この三つで一枚の鼓膜になる。


耳は外耳、中耳、内耳。
鼓膜は皮膚層、繊維層、粘膜層。
音の伝わりは鼓膜、耳小骨、蝸牛。

三つ、人体って不思議なものですね。

ちなみにこの繊維層は固有層とも言われる。

上皮層、中間層、粘膜層。
皮膚層、固有層、粘膜層。

一概に言えないため自身のかかりつけや信頼している医師の言葉で覚えるのをお勧めする。
いちいち箇所を覚えずとも漢字の直感だけでわかりやすいのは上皮層、中間層、粘膜層だろうか。
それで固定してこれからは書いていこう。

あぁ、ほとんど書いていないのにもう1000文字を過ぎてしまった。
タイトルと逸れてばかりの寄り道が多い話で申し訳ない。

次は今決まった上皮層、中間層、粘膜層の話。
この三つで一枚の鼓膜に、長期留置型チューブが原因となってしまって穴が空いた場合の手術の話を書こう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?