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高橋源一郎「ゆっくりおやすみ、樹の下で」
6:00起床。明日が休みだと思うと目覚めが良い。子供の頃から同じだ。
洗濯物が乾きそうにない天気なので、浴室乾燥機で乾かすことにする。ガス代である。
ゆっくりおやすみ、樹の下で
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高橋源一郎の「ゆっくりおやすみ、樹の下で」を読んだ。
数年前に一度読んだのだれけれど、また読みたくなって一気に読んだ。
ところどころ忘れていたし、前は気づかなかったこともあったりして、同じ本を何度も読むのはとても大切だと思う。
「最初に読んだ時にすごく良かったから、もう一度読んでみよう」と思って再読したのだけれど、逆に「前はあまり良くなかった、でも今読んだら違うかもしれない」という本もある。そして再読したら前よりも楽しく読めたということもある。諦めてはダメですよね、読書は。
この本は、小学生の女の子(11歳)のひと夏の物語である。
そして子供とぬいぐるみの物語でもあり、大きな古い家や古い時計との物語であり、孫と祖母の話でもあり、傷ついた人や犬たちの話であり、お別れの話であり、そして戦争、そしてさるすべりの話である。
主人公のミレイちゃんは、その全部を夏休みに一度に経験してしまう。
大人なら耐えられないかもしれない。いろんなことが多すぎて、目の前に現れるものについていけなくて、理解できなくて。
だけどミレイちゃんは戸惑ったり考えたりしながら、夏休みを過ごす。それまで11年間会うことのなかった祖母と、初めて2人きりで過ごしながら。
子供にとって、ぬいぐるみがいかに大事なパートナーであるのか、というのがこの本を読めば理解できるところもすごくいい。
ぬいぐるみは、話しかけたら答えてくれるし、向こうから話しかけてもくれる。
完璧なバディである。抱きしめて眠ることもできる。全ての子供はきっとぬいぐるみを必要とするのだろう。
ぬいぐるみだけに打ち明けられる心があるのなら、絶対に必要なのだ。
古い家の秘密に触れる部分は、なんだかジブリ映画のようにも思える。
そうか、ここに辿り着く運命にあったのだ、と誰もか感じるだろう。
若くして命を落とした人、伝えられなかった思い、待ち続けた人の心のそばにミレイちゃんは立ち、思いを伝えることもできた。
これはファンタジーだと言うのは簡単だけれど、同じようなことを、私たちもできるのではないのかなとも感じた。
小さな声、忘れ去られたものの声に耳を傾けること。
本当に素晴らしい本なので多くの人に読んでほしい。
思考の整理学
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本棚を整理していたら出てきた。
思考よりも棚を整理しなければならない。いろんな書き込みがしてあって、改めてその書き込みを読むと、今とあまり考えが変わっていない。
整理できていないのだな、俺は。