飯野 昌紀

デジタル上の行動分析ツール(Amplitude, Contentsquare)の情報をお送りします

飯野 昌紀

デジタル上の行動分析ツール(Amplitude, Contentsquare)の情報をお送りします

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更新をお休みします(次のステップに向けて)

いつも本noteをご覧頂きありがとうございます。2024年4月8日から新しい職場での業務を開始するため、本noteは休止させて頂きます。 私への問い合わせはいつでも歓迎ですので、何かあればお気軽にご連絡ください。 前職を離れ、行動分析の普及が加速しない理由は大きく2つあると思いました。 1. 世の中における自社の立ち位置がわからない ファーストパーティデータを分析しても市場や競合の影響は分かりません。 その状況で数ある選択肢から何故データの分析をしなければいけないのか、

    • ベンダーに問い合わせをする時は気楽にどうぞ

      皆様がさまざまな情報収集からデジタルプラットフォームの行動分析ツールに興味を持って頂いた後、より具体的な情報を求めてベンダーに相談することもあると思います。 基本的にはどのベンダーも問い合わせは大歓迎です。 今回は私の経験から勿体無いなぁと思う問い合わせ内容とその理由をご紹介させて頂きます。皆様の製品検討のコミュニケーションが円滑に進むことを願っております。 分析対象を限定すること「LPを改善したい」 「期間限定の特設ページを直したい」 「クーポンをもっと使ってほしい」 最

      • 分析って何をするの?(🔰向け)

        今回は分析についての話です。 ウェブサイトやモバイルアプリというプラットフォームでは多くの方がGoogle Analyticsを使われています。その他、Adobe Analyticsやその他のアクセス解析ツールを使用して日々データと触れ合っているかと思います。 そういう方に分析ツールの話をしても、「分析はもうやっているわ」となるでしょう。 このnoteでは分析で何ができるのか?をご紹介しながら方向性を合わせられたらと思います。「ここまでできるなら興味あるな」「自分は既にやって

        • PDCAのCが一番難しいのではないか?

          今回は施策の効果測定って難しいですよね、と言う話です。PDCAサイクルは日本でも広く普及しており、多くの方が日々の業務で活用されているかと思います。 特にプロセスが確立した業務では、KPI/KGに基づいた改善が効果的です。(製造工程における歩留り率99%を目指す、等) しかし、Webサイトやモバイルアプリのユーザー行動分析は実行後のC(測定・評価)が特に難しいと感じることがあります。 例えば、ECサイトのオンラインビジネスを考えてみましょう。 2月のデータを分析したところ

          ズバリ、AmplitudeとContentsquareのどちらから検討すべきか?

          以前、「プロダクトアナリティクスとデジタル体験分析の両方を導入するべきなのか?」で今から利用するならどちらかでいいんじゃないかという話をしました。 初めてAmplitudeやContentsquareを知った方や、検討する時間も工数も予算も限られている中で、効率的に評価したい方も多いかと思います。 実際に両方のベンダーの経験から、今回は特に違う点を紹介しながら使い分けについてご紹介させて頂きます。 最初に、AmplitudeとContentsquareの違いの図をご覧くださ

          ズバリ、AmplitudeとContentsquareのどちらから検討すべきか?

          デジタル行動分析は何がうれしいのか?(🔰向け)

          ツールの技術的なことを書かずに、技術的なことを書かずにデジタル行動分析ツールは何をするものなのか?についてご紹介をさせて頂きます。 ここでは売上があるオンラインビジネスを想定してご紹介をさせて頂きます。 最初に、オンラインビジネスの売上を簡単な式にすると下記になります。 訪問者数、コンバージョン率、単価のいずれかもしくは複数を上げることでオンラインビジネスの売上が向上します。 ①訪問者を増やす最初に考えるのは、訪問者数を増やすことだと思います。 下記の例1のように1日の

          デジタル行動分析は何がうれしいのか?(🔰向け)

          読み方についての小話(Amplitude/Contentsquare)

          普段アルファベットで書いていると会話の時に迷うことがありますよね。カタカナでの読み方・発音を紹介します。 Amplitudeアンプリチュードです。(国際商標 1468237) アンプリテュードでも良いようですがあまり聞いたことはありません。 Contentsquare日本では「コンテンツスクエア」が一般的です。 実は、正式には「コンテントスクエア」です。(商標登録 第6510366号) この背景ですが、日本法人ができた時に日本語で「コンテント」と表現することがないなどの理

          読み方についての小話(Amplitude/Contentsquare)

          そのAIは使えるAIですか?

          世の中のトレンドに合わせ分析ツールもAIが搭載されていますし、製品の提案を受ける時にAIを強調された方もいるかもしれません。 例えば、こう言われたらどうでしょう。 凄そうですよね。 具体的に何をやっているかを質問すると、このように言われました。 ※ レイジクリック=短時間内に、特定の箇所が連打されるようなクリック。一般的に怒りやフラストレーションにより起こす行動と言われている。 これも凄そうですね。(語彙力) 実際に何が見つかったでしょうか? 上記の例では、カル

          そのAIは使えるAIですか?

          どのくらいのデータ量があればいいインサイトが得られますか?

          イベントやウェビナー、商談を通じて、頻繁に質問されました。 質問された方にはそれぞれの事情があると思いますが、過去にAIのモデルを組もうとした方もいると思いますし、別の分析ツールで同じような課題に当たった方もいるかもしれません。 結論から書くと、本noteで扱うプロダクトアナリティクスおよびデジタル体験分析については、最小のデータ量に関しては特に気にする必要はありません。 その理由は以下のとおりです。色々なアルゴリズムが使われている 可視化だけで十分に優れている 結果

          どのくらいのデータ量があればいいインサイトが得られますか?

          プロダクトアナリティクスとデジタル体験分析の両方を導入するべきなのか?

          これらの製品の提案を受けた人はどちらを導入したら良いか?と考えたこともあるかもしれません。 そうした際に、ベンダーや代理店からは、次のような助言を受けたこともあるでしょう。 機能やユースケースの異なる性質からこのようなアドバイスをするのは簡単です。ただ、ブランド企業からすると、二重に投資をすることになるので「そう言われてもなぁ」というところではないでしょうか。 私自身の見解としては、今から両方を導入する必要はないと考えています。 両方を導入する必要がない理由は以下です1.

          プロダクトアナリティクスとデジタル体験分析の両方を導入するべきなのか?

          行動分析ツールは導入した方が良いのか?

          行動分析ツールの導入についてご検討いただく際の重要な要点についてお伝えさせていただきます。 一つお伝えしたいのは、私が経験してきたツールは良いものだということです。同業のツールも間違いなく良いだろうと思います。 「良いもの」=「良いインサイトを得られている」という意味です。 私自身、国内スタートアップ、中小企業から大企業まで導入実績があります。導入前の状況もさまざまで、分析を何もしていない企業はもちろん、チームを組んで分析に本格的に取り組んでいるという企業もありました。

          行動分析ツールは導入した方が良いのか?

          はじめに

          きっかけここ数年、デジタルビジネスをグロースする手法としてプロダクトアナリティクス(Product Analytics)とデジタル体験分析(Digital Experience Analytics)の外資SaaS会社で普及に従事していたのですが、様々な事情で業界を離れることになりました。 何人かの知り合いから「あの2社の経験って貴重すぎる。何かやれば?」と言われてnoteに残していくことにしました。 本noteの目標:ブランド企業の方向けに、行動分析ツールの普及活動を通じた