昨年からはじめた視聴した映画の記録です。
本を読むのは実はあまり得意ではないので、映画を観ようという流れです。
基本的にはアマゾンプライムを観ていますが、先月十角館の殺人を観たいがためにHuluを1か月(1050円)だけ登録し、せっかくだからHuluをひたすら観る生活に。でもアマプラが観れなかったからそれはそれでどうなんだと後から思う。
例によってアウトプットする準備は一切なく書いています。観てない人から見れば(観た人もかも)意味不明かもしれません。
どうぞすっ飛ばしてください。今回は長いぜ。
カササギ殺人事件
2022年のイギリスのドラマ。Hulu祭りだぜ。
Huluで見る。1時間✖️6話。このミス海外部門、本屋大賞翻訳部門と日本でも注目度の高い小説のドラマ化。6時間かけてくれてよかった。
現実の事件と小説の中の事件。2つの舞台と話が複雑に絡み合い、同時に解決していく。このミステリーの面白さと複雑さは圧巻。7回生まれ変わっても書けないだろうなぁと思う。
とにかく良いプロットを作れることがミステリーを作る第一歩だなと実感する作品。
アガサと殺人の真相
2018年のイギリス映画。Huluで見たけどアマプラでも観れるはず。
アガサ・クリスティは本当に行方不明になったことがあるんですかね。こういう妄想は面白い。カササギ殺人事件に引き続き古いイギリスを舞台にしていて街の雰囲気が素敵。何気にイギリスの英語の発音は好きなので、こちらは字幕です。でもミステリーとしての物語の捻り方は、ここ最近見た中ではイマイチかも。
MONSTER
2004年放送の日本アニメ。原作は1994年から連載された浦沢直樹の同名の漫画です。Huluありがとう。
昔、中学生くらいのときに漫画を読みましたが、あまりにも怖すぎて途中でドロップアウトしたやつです。アニメがあったので74話一気に見ました。いやー今でも怖い。人間の「悪」を目の当たりにする。
大量の登場人物と名前、死んでいく人となお生きる人の人間関係の複雑さ、ドイツやチェコというあまり私には馴染みのない土地柄、という様々な難しさがありますが、それでも私の人生で指折りの影響を受けた作品のひとつ。
以前ドロップアウトしたもののずっと無意識下にはあったようで、その10年後くらいに書いた創作話が、この作品の絵本の内容に大きく依存していることに気づき背筋が凍るような思いをしました。別の意味でも怖い。
ちなみに制作会社はマッドハウス。直近では葬送のフリーレンを作ったとこですね。
DRAGONBALL EVOLUTION
2009年のアメリカ映画。こちらはアマゾンプライムです。ひさしぶり。
多分いつぞやか間違って指が当たっていたのでしょう。ダウンロードしていたので観てみる。いやぁもう海外のファンが作りました的なやつ。この間の聖闘士星矢と同じくイタい。そういえば私はドラゴンボールはアニメも漫画もまともに知らない……。けどまあ、大体合ってる、という感じ。人の顔が違いすぎるのと、海外で「気」とか「かめはめ波」とかやるのに違和感がある。いやいやそもそも原作の名前の付け方もふざけてるしなぁ。原作にも罪はあるか。
ホテルマン 東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~
2022年にTBSで放送されたテレビドラマシリーズらしい。Huluで見たけどアマプラもあるみたい。
「火サスみたい」というのが素直な感想。ウィキペディアをみたら土曜サスペンス枠で作られていたらしい。惜しい。でも確かに火サスならあと2人は死んでいるだろう(偏見)。出てくるキャラの不自然な作られ方は映像作家の方の問題かもしれないけど、後出しジャンケンで色々出てくるのはミステリーとしてはアンフェアな気もする。まあぼんやりみるには良いかもしれません。
ねじの回転
2009年のイギリス映画。Huluにて。
有名な話なのだと思いますが、正直うーん…という感じ。これが50年くらい前に見てたら怖くて魅力的だったかもしれないけど、大量にホラーもミステリーも消費されまくっている昨今では目新しくもなく、あるあるだと思ってしまう。シンプルに子どもたちは可愛かった。先日までモンスターをみていたからか、金髪の子って良いなぁ。
新参者
2010年のTBS制作ドラマ。全10話。原作は東野圭吾。Huluありがとう。
そうか。調べて初めて知りましたが加賀恭一郎シリーズの8作目なのか。一番最初にドラマ化されたので、これが1作目だろうと勘違いしていました。一つの殺人事件だけで10話という超コスパなシリーズ。それなのに毎回面白いという異常事態が起こる。東野圭吾はやはり最強ですね。ミステリーの面白さもあり、ストーリーの底には家族や友人に対する思いやりの人情味もある展開がさすが。人形焼とたい焼きが無性に食べたくなるシリーズでした。あと阿部寛、濃い。一度観てしまうと文字で読んでも加賀恭一郎が阿部寛で再生される。
赤い指
2011年にTBSが作った2時間モノです。ドラマがヒットしたのでしょう。Huluです。
新参者のちょっと前のエピソードとして2時間ものが作られたようです。ドラマシリーズの1年後なので反響が良かったのでしょう。そうでしょうそうでしょう。新参者からの期待に違わぬ家族と殺人の話。隠す犯人とそれを暴く刑事ですが、うまく隠していると見せて実はボロがあるという作りが上手い。客観的なカメラワークで、どちらにも感情移入ができる。こういうところは脚本監督の力か。
麒麟の翼
2012年の映画。赤い指も反響が良かったのでしょう。Huluで観ましたがこれはアマプラでもあるはず。
実はこれは当時映画館でも観ました。母が新参者シリーズを読んでいて、誘われて観に行ったのでした。シリーズは知らなくとも話は面白かったので覚えてますが、今見ると今までの役者さんが出ていて話のつながりがあり、それがそれで面白い。間髪入れずに観た甲斐がありました。
この辺りはほんの10、15年前の製作だけど、すでに男らしさ女らしさみたいなのを示唆する発言とかに引っかかりを感じるようになりました(私にとってはイヤなほどではない)。この10年での意識は大きく変わったんだなぁと実感する。ガラケーにも時代を感じるけど、こういう文化も変化してますね。
眠りの森
2014年の新春ドラマ。毎年のように出てくる新参者シリーズ。Huluです。
新参者シリーズ4つ目。ですが、時代は古くなるみたいです。加賀パパが麒麟の翼では亡くなっていましたが、こちらでは生きてる。前回は所轄だったのにこちらでは本庁の刑事。何だろう。この間に何かがあるんでしょうね。気になるなら本を読めということか。
例によってうまく捻ってあってなかなか気づかない上手いストーリーライン。さすがです。
バレエが舞台ですが、役者ってバレエ役が来ても対応できるもんなんですか。超人的な体の柔らかさと体型なんですが。そっちもすごい。あ、阿部寛のことじゃないよ。石原さとみですよ。
ゴジラ−1.0
2023年の日本映画。結構ロングランだったので映画館で観ました。
すっごい人数の俳優さんが出てて、金かかってるなぁという印象。エンディングのクレジットの多さよ。せっかくだからと映画館で観て正解でした。映像の迫力がすごい。
ゴジラが人を襲っているようにというか食べてるように見えて、なんか最初から違和感がありましたが、話としては面白いかった。あのゴジラの曲を使われると、ああ本家の方ですか、と思ってしまった。前回観たのはほぼエヴァでしたので。
THE SWARM
Huluオリジナルの2023年ドラマ。
なんと。これ、シーズン1でした。まさかのところで終わります。まあアメリカのこの手の番組ではあるあるの、最後に次どうなるの!ってところで止めるあれです。続きを作っても作らなくても良い絶妙なラインで止めるやつ。
ゲームオブスローンズを作った方々の作品らしく注目度も高く世界各国で章も取っているらしい。映像も綺麗だし話もしっかりしてる。そうだろうな、という感じ。
未知の生命体と出会った時に人間がどうするのか、という話です。よく宇宙人が交信してきたらどうするみたいな話がありますがアレをドラマ化した感じ。字幕と吹替があり、吹替で見たけど、木村拓哉が英語で演技したところに本人が日本語の吹き替えを入れる。なんか違和感。嫌なら英語で聞けよという話ですが。
水晶の波動
2016年に放送された全5話のドラマ。以前はアマプラでも観れたのでタイミングが合えばまた観れるかも。今回はHuluです。
蝶の力学→石の繭を何年か前に見ていて、他のシリーズもあることを知り見ました。猟奇殺人ものではピカイチなシリーズだと思う。警察も優秀だし、筋読みも深い。それ以上の犯人の動きも良くて次の展開が読めない。
今回は殺人現場を赤いペンキで染めるという派手な演出。ひとつひとつの行動に全部理由がついてるのがすごい。木村文乃が可愛いのだけどそれをウリにしないのが良いですよね。
蝶の力学
2019年のドラマ。全6話。こちらも以前はアマプラで観たのでタイミングが合えばまた観れるかも。今回はHuluです。
以前見たけどもっかいみる。内容を覚えていたから、ああこいつがアレじゃんとか思いながら見ますが、前回からのつながりもあり、見直して良かった。
元の本はかなり出てるみたい。えーどうしよ読もうかなぁ。全部映像化してくれればいいのに…。
陰陽師0
2024年の日本映画。公開して割とすぐに映画館へ行きました。
まあそもそも私が悪いのかもしれませんが、どうしても陰陽師というと野村萬斎のイメージが強過ぎて粗探しみたいな目で見てしまう。映像は美しくアクションもダイナミック、役者も良いし、ストーリーも面白いのですが、なんか、手放しで褒めれない何かがあるのです。
野村萬斎は見た目もキツネっぽいし、体幹がぶれず動きに品がある。日頃から和服を着慣れているからか何の違和感もないのです。マジで平安の世にいそう。山崎版も悪くないのです。悪くないけど何が現代の人の感じがある。染谷さんは顔がお貴族様っぽくて似合ってました。でも動きがお貴族様じゃない。止まっていたり歩いていたりする分には良いですが、アクションになると身のこなしに現代人っぽさが出てくる。いやいや、うん。求め過ぎか。
あと気になったのがお酒のシーン。どぶろくを飲むのは良いけど無色透明のガラスの器を使ってるんですよ。なぜ盃にしなかった……。ラストシーンでは鶴首の酒瓶でしたがあれも平安っぽくないような。高杯で持ってきたナツメと栗は下品なほど盛ってるし。
と細かいことが気になりましたが、面白い映画だとは思っています。
お伽草子
2004年のアニメ。全26話。
陰陽師0からの繋がりで見ました。絵が攻殻機動隊だなぁと思っていたらやはり同じ会社の様子。前半戦と後半戦に分かれてワクワクしてましたが、つながりがもう一声……あって欲しかったかも。
1話25分くらいなので約10時間くらいか。映画の5倍あるから当然かもしれませんが、こちらの方がより陰陽っぽい感じがした。何というかこういうアニメって主人公が異様に強いイメージがあるけど、前半後半ともに普通の人で、そういうのには共感が持てる。
邪神の天秤
2022年のドラマ。全10話。Hulu最後の悪あがきで超特急で観た。
「石の繭」「水晶の波動」「蝶の力学」と大ハマりしておりますシリーズ。もう一つ発見してダッシュで観ました。今回はあの頼れるパイセン鷹野さんが捜査一課ではなく公安へ行ったあとの事件。正直公安をメインとした話はそう多くないはず。謎な部分と非人情な部分とたまに見え隠れする人情。このバランスが絶妙。お話ももちろん面白く、主人公がめっちゃ頭の切れるお方。こんな話が書けるのはほんとすごい。本にしたら1冊分ですが、それを丁寧に10話のドラマにしているのも好印象。本のドラマ化は無理やり2時間に詰めて色々端折る傾向にあるので、こうやってじっくりと描いてもらえると嬉しいですね。原作との違いをじっくり読んで確かめたいけど…このシリーズ結構あるんだよなぁ。いやでも買おうかなぁ。