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エルモとメンタルヘルス

2024年1月、
セサミストリートでお馴染みのエルモがこんなツイートをしました。

”ELMO IS JUST CHECKING IN! HOW IS EVERYBODY DOING?"
エルモ、みんなの調子はどうかなって、確認したかったんだ

エルモの問いかけに堰(せき)が切れたように全米のTwitterユーザー達が反応し、閲覧数は一億八千五百万以上にも及びました。

https://www.hollywoodreporter.com/news/general-news/elmo-how-are-you-doing-twitter-1235811025/

AIに質問したTrauma-Dumpingとは :
「トラウマダンピング(trauma-dumping)」とは、個人が自分のトラウマや心の重い話を、相手の準備や同意がないままに一方的に打ち明ける行為を指します。これは、相手に対して心理的な負担を与え、会話のバランスを崩すことが多いです。トラウマダンピングは、通常、相談やサポートを求める適切な場で行われるべき内容を不意に相手に押し付けるような形になりがちです。日本語で考えると、「過剰な感情の押し付け」や「心の重荷を一方的に押し付ける行為」として理解されるかもしれません。


この鬼バズりについてアメリカの朝のトークショー番組”Today"に呼ばれたエルモはインタビューにこのように答えています。(YouTubeより)

”IT'S IMPORTANT TO REMEMBER
THAT WE ALL HAVE A LOT OF
FEELINGS AND THAT'S OKAY.
YOU KNOW, IT'S GOOD TO KNOW WHAT
FEELING YOU'RE HAVING, AND YOU
KNOW, IF YOU'RE FEELING SAD OR
WORRIED OR CONFUSED, YOU CAN
TALK TO SOMEONE THAT YOU KNOW
AND TRUST.
AND IT'S GOOD TO TALK ABOUT IT.”

"私たちみんながいろんな感情を持っていることを忘れないことが大切だよ。それで大丈夫だからね。
自分がどんな感情を抱いているのかを知ることは良いことで、もし悲しい、心配、不安、混乱していると感じたら、信頼できる誰かに話すといいよ。
そういうことを話すのって良いことなんだ。”

ちなみにTwitterのポストはエルモは3歳半でまだ読み書きができないため、お父さんのLouie が担当しているそう。

米国のメンタルヘルスの問題はコロナ禍以降ますます深刻で、Mental Health Americaによると

Major depression is one of the most common mental illnesses, affecting more than 8% (21 million) of American adults each year. 15% of youth (3.7 million) ages 12-17 are affected by major depression.
うつ病は最も一般的な精神疾患の一つであり、毎年アメリカの成人の8%以上(2100万人)が影響を受けています。また、12歳から17歳までの若者の15%(370万人)もうつ病の影響を受けています。とのこと。

アメリカ人の中には定期的にセラビストに通う人も多いです。ただ在米の日本人にとっては日本語を話す相性が合うセラピストを見つけるのは、オンライン診療が普及したとはいえ、まだまだ困難。親しい友達といえど、狭い日本人社会、Trauma-Dumpingは控えたいものです。

そんな時は、エルモのぬいぐるみを購入して日本語で気持ちを吐き出すのはどうかなと思いつきました。
そういえば昔、くすぐりエルモっていうのがありましたね。
みんなが忙しくて助けを求めているこの時代、AIで相手をしてくれる
やさしいエルモみたいなおもちゃを売り出せばヒットの予感がします。
抱きしめたら
”IT'S IMPORTANT TO REMEMBER THAT WE ALL HAVE A LOT OF
FEELINGS AND THAT'S OKAY!!!!!"
と言ってくれる赤いふわふわのモンスターをもしかしたら人類は必要としているのかもしれない。


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