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Boundaries- 心に境界線を張って他人の攻撃から身を守る
みなさんは何かを人から頼まれて気が進まないときに、キッパリと断れることができますか?それともイヤイヤでも助けてしまうタイプですか?
今日はBoundaries、境界についてお話ししたいと思います。
Boundaries: the limits and rules we set for ourselves within relationship.
Boundariesとは?
ChatGPTによる境界線が弱い人の特徴とは
1. 他人の要求に常に「はい」と答えてしまう
他人の要求やお願いを断れず自分の時間やエネルギーを犠牲にしてしまう。
2. 罪悪感を感じて自分のニーズを優先できない
自分のニーズや欲求を表明するときに罪悪感を感じたり、躊躇してしまう。
3. 他人の感情や問題を自分の責任と感じる
他人の感情や問題に過度に巻き込まれ、自分の負担が増してしまう。
4. 過度に自己開示してしまう
他人に対して、自分のプライベートな情報を必要以上に共有してしまう。
5. 他人に依存しすぎている
自分の幸せや感情の安定を、他人に過度に依存してしまう。
これらは、健康的な人間関係を保つために境界を設ける必要があるサインです。
みなさんはいくつ当てはまりましたか?
1. 他人の要求に常に「はい」と答えてしまう
2. 罪悪感を感じて自分のニーズを優先できない
例えば#1と#2は他人にがっかりされるのが嫌なタイプ、英語ではいわゆるPeople pleaser と言われる人たちです。ちょっと愛情不足の親元で育った優しい人に多い傾向があるように感じます。日曜日は家でゆっくりしたかったのに、義母にあれこれ頼まれごとをされて断れない。友達に借金を申し込まれてお金を貸してしまった。断ってその後の関係にひびが入るのって怖いですよね。何日も、下手したら何年もいやいや手伝ってしまってあとで後悔してしまう人もいます。わたしもまだまだ境界線を張る修行中の身ですが、何かを人から頼まれてちょっとでもモヤっとしたりしたら、すぐにYESと答えず一度持ち帰って冷静になってから決断するか、すぐさま理由を作って断るようにします。他人を傷つけなければ嘘ついたっていいんです。そういう嘘のことを英語で"White Lie"と言います。
AI definition:「White lie(ホワイトライ)」とは、相手の感情を傷つけないため、または小さなトラブルを避けるために使われる軽い嘘や悪意のない嘘を指します。たとえば、相手を喜ばせたり、気まずい状況を回避するために、真実を少し隠したり、事実とは異なることを伝えることが典型的です。ホワイトライは、深刻な嘘とは違い、相手の利益や安心を目的としたものです。
もし借金を申し込まれたら、うちも家計が火の車で親に援助もしているから無理!とか、しつこい義母には体調がわるくて手伝えない、とか前もって断り文句のパターンをリストアップしておくと便利です。イヤイヤ手伝って後から愚痴をこぼすくらいなら悪意のない嘘をついてストレスから身を守る方がいいとおもいます。
3. 他人の感情や問題を自分の責任と感じる
#3の他人の感情や問題を自分の責任と感じるというのは優しくて責任感が強い人に多い現象ですね。例えば気分の浮き沈みの激しい人が上司だったりすると、挨拶の返事をもらえなかった時にはまさか自分が何かまずいことを言ってしまったのではないかとグルグル考えてしまいます。しかしそれはあなたの問題ではありません。そもそも仕事場で自分の機嫌を自分で取れない人は甘えん坊なのでほっときましょう。もし他人の感情に巻き込まれそうになったら自分の周りに結界をイメージして、絶対にこのモンスターをここには入れないと自分自身に誓いましょう。ブラック・パンサーという映画でワカンダ王国には結界が張ってありました。そんなイメージです。もしブラック・パンサーを観ていなければ進撃の巨人の壁を思い浮かべてみてください。あなたの境界線の内側にキルモンガーや、はだかんぼの巨人やパワハラ上司の入る隙間は1ミリもないのです。
4. 過度に自己開示してしまう
#4の過度に自己開示してしまうのも身につまされます。
自分で喋りすぎないように気をつけていても、他人にしつこく質問されたりするとつい根負けして答えてしまったりしますね。あなたには他人に知られたくないことを守る権利があります。
わたしは答えたくない質問をされたら聞こえなかったふりをするか、すぐに話題を変えるか、知らないふりをする練習をしています。あまりにしつこい場合はその場から立ち去る勇気も大事です。これを瞬発的にできるようになるには練習が必要なので頭の中で何回かロールプレイをしてみるのもいいかもしれません。
5. 他人に依存しすぎている
#5他人に依存しすぎてしまうのは、もしかしたら他人に期待をしすぎてしまっているのかもしれません。
幸せにはIntrinsic内因性と Extrinsic外因性の2種類があり、幸せを他者に求めすぎると(外因性)と病んできてしまうのも理解できます。なぜなら内因性の幸せは自分でコントロールできますが、外因性の幸せは自分でコントロールできないからです。SNS のフォロワーやいいねの数などがまさにそれです。承認欲求が暴れ出したら、いま境界線からはみ出てる!と反省するようにしています。線からはみ出たら1アウトです。3つアウトでちょっと冷静に自分の承認欲求の出どころを見つめ直してみましょう。
まとめ
日々の生活でちょっとだけ境界線を意識すると、理不尽なことから身を守れるようになります。
また、自分の境界線だけでなく他人の境界線も意識するとメールの既読スルーされた時などに「ああ、この人もわたしみたいに境界線引いてるんだな、リスペクトしておこう」と気にならなくなってきます。そしてあまりにも失礼だと感じたらその相手から離れる勇気も必要ですね。どんなに親しい友人や家族であっても、あなたの境界線の中にはあなた以外の誰も入れてはだめですよ。