High context vs low context culture- いってくれなきゃわかんない
みなさんは日本人とアメリカ人のコミュニケーションの違いはなんだと思いますか?
この”What is The Difference between a High-Context vs Low Context"(ハイコンテクストとローコンテクストの違いとは?)という YOUTUBE番組によると、日本語で会話をする場合、100のことを伝えようと思ったら言語を70語使うのに対し(high context)、アメリカでは150語使うそうです(low context)。
このようなコミュニケーションの違いは文化によって「high context」と「low context」に分かれているそうです。
例えでいえば、日本の「言わなくたってわかるでしょ」という暗黙の了解をまわりに期待する文化(implicity) と、自分の意見がなければ空気のように扱われる米国 (explicitly) との違いでしょうか?
日本の周りの人も同じ文化背景を持っているという暗黙の了解をもとにした単一的な傾向にある社会と(homogeneous) 、世界中からいろいろな民族がいろいろな事情で集まってできた多民族文化(heterogeneous)で皆が違う考えを持っているのが前提の米国。帰国子女が日本に帰国してから馴染むのに大変なのはこの文化の背景をもとにしたコミュニケーションスタイルが大きく違うからなのかもしれません。
ちなみにわたしは日本語の『気が利かない』と言う言葉を他人に対して使わないようにしています。なぜなら自分のコミュニケーション能力の無さを人のせいにしていると感じるからです。
ですから多国籍な環境で働くいまは、なるべく目的(goal)をまず話してから5W1Hを意識してコミュニケーションをとるようにしています。
もし相手に伝わってなければ何が足りなかったか振り返り、2度目は口頭ではなくなるべくメールなどの残る形のコミュニケーションに切り替えます。
ちなみに日本のようなハイコンテクストの国は他に東アジア、南米、中東そして南地中海。
米国のようにローコンテクストの国はカナダ、ドイツ、スイスにオランダなど。
違う民族が集まる南米が日本のようにハイコンテクストの文化だということが意外でした。
若い頃はコミュニケーション能力が高いとは、たくさんの人と友達になってウェーイとやるものだと思っていました。
いろいろな経験を得たいまは、相手に合わせて説明の仕方を変えたり、複雑なコンセプトを噛み砕いて説明する能力のことが真のコミュニケーション能力なのだと考えが変わってきました。
相手の理解力に合わせて説明の仕方を変える参考になるのはWIREDの「5 Levels(ファイブ・レベルズ)」という、いろいろな分野の科学者がが5つのレベルに合わせてコンセプトを説明するという番組です。こちらはバーバード大学の教授がアルゴリズムについて、最初に小学生へ、次にティーンエイジャー、次にその分野を専攻する大学生、さらに大学院生、そして最後に同じレベルにいる同僚へ向けて説明しています。
出演している小学生の女の子の理解力が大人顔負けなのを加味しても、やはり一流大学の先生のコミュニケーション能力は素晴らしいなと感動しました。英語を勉強している方で時間がある方はぜひ観てみてください。