みなさんブラント物は好きですか?
今日はアメリカの選ばれしもの、0.01%超裕福層が何を普段着ているかを紹介したいと思います。
かのスティーブ・ジョブズがいつも黒いタートルネックにブルージーンズを着ていたことは有名ですが、実はあの黒のタートルネックは日本を代表するファッションデザイナー、イッセイ・ミヤケ氏の物だそうです。
そしてFacebookでお馴染みのマーク・ザッカーバーグもいつも同じグレーのTシャツを着ていますが、あのTシャツが幾らかご存知でしょうか?Brunello Succinelli というデザイナーのもので、なんと400ドルだそうです。1ドル150円で計算すると日本円で6万円。
日本全国もとい、全米からただの布だぜ!!!!という叫び声が聞こえてきそうです。
そうなんです。アメリカの0.01%の超裕福層はブランドロゴのついた服は着ないんです。なぜならガッツリロゴが入っている高級ブランドの一部は中間層から貧困層をターゲットに作られているからです。
英語の聞き取りに挑戦してみよう!
Luxury Fashion Is For Broke People
英語の字幕をつけるとわかりやすいよ
意訳になりますが、この番組によると所得格差が広がれば広がるほど貧困層の社会的ストレスが増えるので、所得が低い人ほど大きなロゴのついた高級ブランドを身につけたがる傾向にあるそうです。なぜかというと貧乏に見えるとズバリモテないから。鳥が派手な羽を見せびらかして求愛するのと似た原理です。そして所得に格差がある州ほど高級ブランドの売り上げが高い傾向にある。特にZ世代ほどブランド物を好み、コロナ禍のアメリカ政府からの給付金(stimulus checks)が拍車をかけたそうです。ブランド品がここ5ー10年で急に高くなったように感じたのはもしかしたらイ
ンフレだけのせいではないのかもしれませんね。
ところでQuiet Luxuryの対局とも言えるのがGhetto Fabulousといわれるスタイルです。これはHip-Hopでお馴染みのギンギンギラギラ Bling Blingのアレです。
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女性のヒップホップスターで言うと90年代ではMary J. BligeやLil’Kim、最近だとCardi Bといったところでしょうか?こうしてアメリカ文化の背景を考えながらファッションを観察してみると、なかなか興味深いなと思います。