短歌28「リズム」
カラコンを開ける時に手を切った 神様のいいねひとつもらった
浄水器のカウントダウン見るたびに黒き暗渠を流れゆく目
新しいカップ大きくお茶が好き 占いしても叶わないもの
絵を描いて油の匂いの中泳ぐ 夏にムンク真似て叫ぶ
カーテンを開けて目を焼く 何色のライトならあなた踊れる?
知らなくてタルタルソース好きなこと あなたのリボンほどけたままだ
500本のネジ使っても治したい いとしい頭 落ちる春雷
眩しくて光さえぎる手のひらに汗めくるめいてもあなたしにたい
冷えたお茶飲みあぐねて昼が過ぎ星収集車に毎度さまです
春の塵流す雨降る 相槌が早いほど聞いてない君
つくしんぼ食べれるかと困らせたじいちゃんあの時幾つだったの
断崖を汽車とろとろと通ってくあたしたち強く手を握った
なんでもない事フトンおひさまハッピィ 犬のせいにして今日も生きてる
紫のジョーカー彼に取られた君のカナシミ君のリズムを
あの子に会える日が来る桜咲くカフェ 覚えてる?ねえ綺麗な犬
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