短歌45「モンスター」
乱暴が好きなひとなどおりませんトマトのヘタを大切に洗う
垢BANにされし君モンスター明るい朝が涙で眩しい
ユーカリにしっかり身体預けてるコアラ凶暴ぼくの爪を見て
別れる別れないとかで引き伸ばして少しでも多く声が聞きたい
本当の幽霊はその女でしょ息継ぎなしで9時間喋る
泣いたって助からない知っている 力はいつもあるわけじゃない
指輪が好きだった頃 夏も海も君のことも好きだったよ
お願い目を閉じないで約束をひとつでも残していかないで
水筒に氷を紅茶詰め込んで船を見に行く外国の船
ムックリが響く夜には森からのひそかな声が窓を叩いて
父のルアー何度も見てた知らぬうち涙出るけど泣いてないから
きらめいた銀の鱗を釣り上げる淡い刺激に反る背骨の
馴れ合いのジョーカー笑う 手の内を全て見せるよ慌てないでよ
Tシャツはうさぎ模した怪人が眠るとなると泣いてしまって
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