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長い下積み時代を超えた、伝説ホップ、ソラチエース。
35年の下積み期間、どんなに忍耐強い人でも心が折れるのではないか。しかし、心を折らずに準備をし続けたモノがある。そう、それが伝説のホップ、ソラチエースだ。
良いものという価値観は、時代によって変わる
・約40年前、このホップは、その個性の強さから敬遠された。
・このホップが商標登録されたのは1984年。
・サッポロビールが商品化したホップだ。驚くべきは、販売に至ったのは2019年。なんとホップ商標登録→ビール商品化まで、35年間もの年月を要していた。
・理由は、ソラチエース最大の特徴である「香りの強さ」だ。
・ソラチエース1984を飲んだことがある人であれば、ヒノキやレモングラス、ライムの様な爽やかな香りはお分かりいただけるであろう
・クラフトビールが浸透し、様々な味わいのビールが受け入れられる現代では、ソラチエース1984は美味しいビールという評価を得ている。
・しかし、1980年代の日本ではビールに求められていたのは「のどごしがある爽やかな苦み」。ソラチエースの強い香りは、のどごしを妨げるマイナス要因として受け取られてしまった。
個性を引き出す人がいる、素晴らしさを伝える人がいる
・転機が訪れる。ソラチエースが開発された10年後、このホップがアメリカに運ばれる。
・1990年代アメリカは、クラフトビールブームの渦中。ビール醸造家は、「今までにないビール」を生むことに命を懸けていた。
・そこでソラチエースは目をつけられた。なんと日本で生まれたホップは、日本ではなく海外のビール業界の中で脚光を浴びることとなる
・まさに捨てる神あれば拾う神あり。
ソラチエースホップがマシマシ(2倍)になったビールが出るとの事
22年10月25日発売とのこと。長い下積みを超えた伝説のホップの活躍を、微力ながら応援させてもらう予定です。