なす

人生の全ての失敗はビールで洗い流す                                 酒呑みのフィクション

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マガジン

  • ダメンズ遍歴のノート

最近の記事

節目

2年経って最近はもう離婚したことを意識することもなく生活しているんだが、この時期になるとどうしても思い出す離婚記念日。 果たして記念日なのかという疑問もあるが、自分の人生をしっかり生きるための決断をした日なので記念日ではあるだろう。 この1年を振り返ると、私生活では割と心穏やかに過ごせている。のだが、先日バッタリ街中で奴の姿を見かけてしまい、嫌な記憶が多少フラッシュバック。 ちょうど美容室帰りだったのでふと思い出したのが、美容室後に「それいくらかかってるの?3万?一体何が

    • 1年、それから

      月日が流れるのは早いもので、気がついたら今日で離婚が成立してから1年が経っていた。あっという間。 最近まわりからよく離婚相談を受けるのだが、夫婦の数だけ悩みがあり、立場も違うので、さっさと別れちまいな、ということもあるし、考え直しなと言うこともある。私も離婚する前は、本当に離婚していいんだろうかとか、私この先どうなっちゃうんだろうとか、周りの人からどう見られるんだろうとか、親は、とか色々悩んで考えてたけど、今は離婚して良かったと心から思っている。 1番良かったことは家がく

      • 自分の人生を生きるためのはなし その4弁護士のところへ行ったはなし

        4回目の結婚記念日が過ぎた2020年2月某日、まずは弁護士会がやっている無料相談に行くことにした。 戸籍謄本の全部事項証明 住民票の記載事項に省略のないもの を準備。700円ほど。それから二人の年収や結婚、離婚を切り出すまでの経緯などをまとめたシートを作成する。 当日。 弁護士とはいえ、他人に赤裸々な夫婦の経過を見せるのはかなり恥ずかしい。 初めての弁護士相談。ある程度かいつまんでまとめてきたとはいえ、改めて他人に自分の言葉で伝えるのはかなり苦しい経験だった。 全然状

        • 続・2020買ってよかったもの

          2020のうちに書ききれなかった続き スコッチ・ブライト™ バスシャイン™ すごい鏡磨き ストロング突然ですが皆さんの家の風呂場の鏡は綺麗ですか?汚いですよね?うちは汚かった。というか風呂場の鏡のウロコ汚れに悩んでないご家庭があるなら教えて欲しい。世の中には無数のウロコ汚れ落とし商品が溢れていて、さらにネットにはウロコ汚れの落とし方の裏技を教えるサイトがこれでもか!!と溢れている。そのくらいみんな困ってるわけよウロコには。御多分に洩れず私も昔からたくさんの商品を買ったり裏技

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        • ダメンズ遍歴のノート
          7本

        記事

          2020の買って良かったもの

          デオコ 薬用デオドランド ボディクレンズ これは今年かなり布教したし周りでも使ってくれている人がいて評判がよいので是非みんな買って欲しい。人類みんなの幸せのために使って欲しい。なんなら1個目は私が買って配るから買って欲しい。自分は臭くないと思ってるそこのオッサン、世界平和のために頼むから1回使ってくれ。世の中からスメハラという言葉をなくしたい。私はこれを買ってから家にあるボディーソープ全部ぶん投げました。オッサンだけじゃない。オバサンもだ。加齢臭は性別関係なく等しく人類を襲う

          2020の買って良かったもの

          30日目のきもち

          離婚届を提出してからあっという間にひと月がたった。 あの戦っていた日々がずっとずっと遠い昔の事だったように感じる。 最初の1週間は正直毎日とても辛かった。この週は職場の各方面への報告があり、言うのも辛いが返ってきた反応への対応で心が消耗した。自分でもまだ完全に気持ちの整理ができていない状態で、質問攻めにされるとかなり辛い。答えられる事もあるんだけど、それを言葉に出して人に伝える事で抱え込んで抑えていた気持ちが溢れて泣いてしまうので何も言えないような状況だった。 週の途中

          30日目のきもち

          独身に戻った日の朝のはなし

          昨日の夜、区役所に離婚届を出しに行った。 ずっと別々に暮らしていたから生活は何ひとつ変わらないし、仕事も住まいも名字も変えないから明日からの生活も何ひとつ変わらない、今までと同じ日常が続くだけ。そう思ってたし、今も9割はそう思ってる。 そうは思ってても、紙切れ一枚で世界は激変しないけど、自分で望んだことだけど、それでも気持ちは波立つものなんだなぁと、自分の感情の機微に触れている。 離婚に至るまでの経緯はまたの機会に書こうと思っているけれど、この提出日は正直待ち焦がれてい

          独身に戻った日の朝のはなし

          自分の人生を生きるためのはなし その3 いざ決戦 のはなし

          それは年が明けてすぐのこと。 離婚、という言葉が現実味を帯びてきた時。 まだ迷いはあった。 離婚する事で私の人生はどうなってしまうのか。 親はどう思うのか。 相手の親には沢山お世話になっているし申し訳ない。 職場の人たちにはなんて説明したら良いのか。 結婚式にお祝いをしてくれた人たちに申し訳ない。 離婚した後の孤独に耐えられるのだろうか。 孤独死の恐怖に怯えて暮らす可能性もある。 もし病気になったらどうなるんだろう。 働けなくなったら? 考えれば考えるほどその決断を下す

          自分の人生を生きるためのはなし その3 いざ決戦 のはなし

          幸せ恐怖症の女のはなし

          誕生日がハッピーラッキーなイベントだったのは何歳までの頃だっただろうか。 ここ10年くらいは誕生日が近づくと毎年憂鬱になる。 学生時代には、起きたら貿易センタービルに飛行機が突っ込んでいてお祝いムードじゃなかったことくらいのエピソードしかないが、大人になってからの誕生日には毎年あまりいい思い出がない。 誕生日にはケーキ買っておくからと言われて帰宅したら男の姿はなく、パチンコ出まくってるからまだ帰れないと言われ、挙句ケーキ屋は閉まり、パチンコの景品のお菓子が誕生日プレゼント

          幸せ恐怖症の女のはなし

          自分の人生を生きるためのはなし その2モラハラのはなし

          恋愛は宗教のようなものだよ、と知人が言った。 悪い宗教から抜け出せない人の多くは自分の心の弱い部分に付け込まれ、利用され、気がつくとそれなしでは生きていけないかのように仕立て上げられる。 ダメな男は女を不安にさせ、心を揺さぶり、依存させる。 私にもDV男から抜け出せなかった過去があるが、構図は一緒だ。 二度と同じ轍は踏まないと誓ったはずだったのだが、学習能力がなさすぎるのか人を信用しすぎるのか、歴史は繰り返す。 夫に対する金銭面での不信感を募らせた去年の夏。 その後話

          自分の人生を生きるためのはなし その2モラハラのはなし

          自分の人生を生きるためのはなし その1金の切れ目が縁の切れ目のはなし

          遡ること4年前、私たちは約200km離れた土地で暮らしながら入籍することになった。付き合っていた当時から専業主婦にはならないし転勤にはついていかないという宣言をしていたし、当時仕事もノリに乗ってきていた私は退職する選択肢は全くなくて、遠距離結婚生活がスタートした。お互いの両親には離れて暮らすことについては前々から話していたため何も言われなかったが、祖父母や親戚、叔父叔母、特にご年配の方々には、一緒に暮らさないなんてありえないと散々な言われようでとても嫌な気持ちになったことを覚

          自分の人生を生きるためのはなし その1金の切れ目が縁の切れ目のはなし

          前にすすむためのはなし

          人生80年とすると、もうあと少しで折り返し、元気で健康に過ごせる年数を考えるともうとっくに折り返しているかもしれない。そう考えるとだいぶ長く生きてきたんだなぁと思うが、仕事をうまくこなせるようには人間関係はうまくこなせるようにならないものだ。 未だに仕事以外ではコミュ障が爆発していて人との距離の取り方が下手だと自覚している。コミュ障は何に起因するのかと考えたら、自分に自身がないことがベースにあるのかもしれない。 私は昔から、「自分がない」ことがコンプレックスだった。小学生

          前にすすむためのはなし

          人生は長いので、というはなし

          2019はnoteを書き始めて過去のダメンズを振り返っていたが、それは同時にダメな自分の過去を振り返る事に等しかった。かなり心が揺さぶられるような精神状態になることもあり、こ、これが生みの苦しみってやつなのか・・・なんて考えたりもした。 色々な事を書き出して、自分の気持ちを整理して考えて見たときに色々と思った事があるのでいつかきちんとまとめるとして、とりあえずエッセンスを書き留めておく。      ******************* ・自分の周りにいる人は自分を写す

          人生は長いので、というはなし

          ポストイットをトラウマにした男のはなし

          大殺界の終了間際の夏、その時私は幸せの絶頂だった。           ******* ビアガーデンが始まる前の初夏、友達の飲み会でその男と出会った。 日サロで焼いてるのか?ってレベルの黒さで、髪の毛は長めで、いかにもなチャラさの男に初対面では嫌悪感を抱いていた。 しかし、とある士業を生業としていることを知り、実はこの人真面目な人なのかも?と思ってしまう。 そしてメールのやり取りを続けるうちに、意外にもマメで情熱的でいい人なのかも?と思ってしまう。 ヤンキーが子猫を拾

          ポストイットをトラウマにした男のはなし

          いい人そうな人は見た目ほどいい人ではないはなし

          笑顔が優しい、人を騙すことなどしらないような人のよさそうなその男との出会いは合コンだった。 見た目はよく言えば素朴、悪く言えばイモくさい、そんなあか抜けない彼のどこに惹かれたのだろうか。 その頃頭がおかしくなって週8で合コンに行ってた私は、仲良くなる前に発すると男性側が引くいくつかのNGワードがある事がわかってきていた。 それは、 B型であること。 出身高校。 職業。 主にこの3つ。 まずB型女子のウケは最悪。 みんなB型女子に親でも殺されたのか???っていうくらい

          いい人そうな人は見た目ほどいい人ではないはなし

          事実は小説よりも奇なりを人生で一番実感したはなし

          時期が前後するが、婚活パーティーに行くようになった時期からいくつかのマッチングアプリに登録しだした。 Pairsとかomiaiとかゼクシィ恋結び、タップル、オーネット、ブライダルネットとか色々やってみてた。 多分マッチングアプリ紹介サイト書けるくらい色々やってた。 マッチングアプリとは恋人が欲しい男女が登録し、写真やプロフィールをもとに気になる人と連絡を取り、双方の合意を得たらLINEを交換したり、電話したり、会ったり、という今時の出会いツールである。 アプリを眺めている

          事実は小説よりも奇なりを人生で一番実感したはなし