病み上がり、旅の道中

今僕は絶賛盲腸のはずである
OS-1を片手に空腹に堪えながら
青春18きっぷ握りしめ新快速で立ち続けている

自分でもびっくりするくらいの回復力と褒めたくなるが、
マルジェラのフレグランスを置いてるお医者さん、安心した環境を提供してくれてた相方様と
「静養しなさい」と大事なイベントがあったのに休みを快くくれたジョーシのおかげである
なんてみんな優しいんだ、、、

体はお世辞にも強いと言えない僕が
それまでしても強行して旅に出ているのは
何を隠そう大学からの友人の結婚式が催されるからだ。
本当におめでたい。

友達の結婚式って僕の知ってる友達を同じテーブルにしてくれ、一緒に美味しいご飯食べながらお酒を飲み、喜怒哀楽の集大成みたいな幸の塊を味わせてもらえる。言わば「理想の同窓会」でもあると思ってる

現在の僕の懐事情は真夏にも関わらず真冬の如く空っ風が吹いているが、お金で一生買えない関係を集わせてくれることに溢れんばかりの喜びと価値があるんだなとなんだか安心している

大阪を離れ、三ノ宮を抜けたあたりから段々と自然が広がっていく。
姫路をすぎあたりからはさらに自然豊かな景色が僕の前に広がる。電車はお構いなしに風を切り走り続ける。
車窓に目を向けていると、ボロボロのトタンで出来た建物が佇んでいた
こんな自然豊かな場所にもハブられたり、厄介者と扱われ行き場所のない人がいるのかもしれないんだろうなと、今まで感じたことない気持ちが体を駆け巡った。
彼らは何を想って今生きているんだろうか。そもそもいるんだろうか。
こんなこと外部の僕が心配するのも烏滸がましいことだが、そう想ってしまった。


ここからおおよそ20駅。その先には大好きな友達が待っている。本でも読んで過ごそう。

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