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日本の麦酒歴史ができるまで ⑬
麦酒伝道師を目指している重富です。
映画の撮影の合間をぬって「旅するスイングカラン」として、スイングカランをもってビール注ぎ出張に出かけています。そんなある日「種子島」でビールを注ぐ事になりました。当初、鹿児島まで九州新幹線で、鹿児島空港より飛行機を予約していましたが、台風で欠航。予定よりも1日遅れてフェリーで到着しました。ビールサーバーをキャリーに積んでの移動でしたのでちょっと大変でした。周りの乗客にご迷惑かけました。スミマセン。(台風なので宅配便だと届かない可能性があったので)
【過去投稿】日本の麦酒歴史ができるまで ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ 開拓使麦酒仕立て 番外編
種子島での様子は、また別の機会にご紹介するとして、種子島からの帰りは飛行機で鹿児島に戻り、大変お世話になっています「粟国酒店」さんに。
目的は「鹿児島弁」を教えていただくためです。映画の中のシーンでとても大切な部分があります。薩摩藩出身の2人が麦酒について初めて会話するシーンです。ここは鹿児島弁にしようと考え、鹿児島の酒屋さんを訪問しました。社長と奥さんが、台本を鹿児島弁で読んでくださいました。が…「重富君、こい(これ)はおいたちじゃダメばい」助っ人を呼ぼうと、携帯電話である方を呼び出されました。1時間ほどしてお越しになられました。
手前が粟国社長、奥に座っておられるのが白金酒造の竹ノ内会長です。小一時間、鹿児島弁用にセリフを書き直しながら発音を教えてくださいました。が…なかなか終わりが見せてきません。会長が「重富君、今度録音して送る。飲みに行こう」と…駅前の居酒屋さんで飲み会になりました。
会長は、本当に歴史に詳しく、特に西郷隆盛に関しては本を書かれたら良いのにと思うほどです。しかし、西郷隆盛が命を落とした西南戦争の新政府のトップが、映画にも出てくる大久保利通なのです。ちょっと複雑な気持ちではありましたが、美味しい薩摩料理と白金乃露のお湯割りで良い感じです。酔われたお二人の鹿児島弁の会話はほぼ理解不能です。途中会長から「重富どん」と呼ばれた時は、ちょっと嬉しかったです。重富は最終の新幹線に乗車するために、お先に失礼しました。
後日、社員さんより「音声データー」が届きます。これを聞きながら決めました。「声は社長の声を使おう」この大切なシーンは、本場の鹿児島弁にすることを決め、後日、監督とカメラマンを連れて白金酒造を訪問することを決めます。
新潟県長岡市与板での撮影に、東京より新幹線で向かいます。監督は仕事なのでカメラマンと2人です。まずは長岡名物の洋風カツ丼でお昼ごはん。
そこからタクシーで与板に向かいました。なんと5000円かかります。
※駅でタクシー券を購入すれば片道2300円のチケットがあります。
まず与板支所に撮影のご挨拶に伺い、中川清兵衛生誕の地での撮影開始です。生家のあった場所、そして与板歴史民族資料館。資料館には中川清兵衛コーナーが一部屋あり。展示も充実しています。
今回の撮影は、わりとスムースに進みました。すこしは役者センスが身についてきたのかもしれません(笑) 撮影が終わり、楽しみにしていた場所に移動します。
与板には、中川清兵衛生誕の地を記念して「中川清兵衛記念BBQビール園」があります。また中川清兵衛をリスペクトしたビール「風味爽快ニシテ」の樽生を飲むことができます。カメラマンと2人で、今日の撮影打ち上げの乾杯、からのBBQです。
美味しいかまど炊きのごはんもあり、旨いビールとBBQを堪能しました。撮影旅行なのか、BBQ旅行なのか…どっちなのでしょう。中川清兵衛BBQビール園は、夏場のみの営業です。お出かけの際はご予約くださいね。いつか、ここで映画を上映してビールを注ぎたいですね。⇩
東京駅に着く前に、監督に連絡して「正直ビヤホール」で待ち合わせて今後のスケジュールの確認作業です。コロナですけど、正直ビヤホールのお母さん元気かな?
後日、鹿児島でのセリフの録音に向かいます。重富は広島から九州新幹線で、監督とカメラマンは飛行機で羽田/鹿児島です。鹿児島中央駅から目的地までJRで向かいます。車内アナウンスから流れて来た降りる「駅名」が…
「重富駅」です。白金酒造さんは、重富にあるのです。
会長を訪ねて、軽く打ち合わせをして録音を開始します。会長の鹿児島弁は地元の方でも、あれが鹿児島弁です。と言われるほどの伝統の鹿児島弁です。1時間ほどで録音が完了。会長は別件で用事があるとの事で、その後はご一緒できなかったのですが、スタッフのなんと西郷さんがアテンドしてくださり。鹿児島市内まで戻り、美味しい鹿児島料理をご馳走してくださいました。西郷さんと酒を飲む楽しい時間でした。西郷さんが出てくる動画を見つけました。Facebooから(右の眼鏡が西郷さんです)
白金酒造さんには、鹿児島に残る最古の石蔵があり、西郷隆盛も西南戦争の際に消毒用にと「焼酎」を買い上げていった蔵です。蒸留には伝統の「木樽蒸留」も使われています。
翌日は、監督を連れて行きたい場所があり、レンタカーで向かいました。
あまり時間がなく、ゆっくりと見学できなかったのですが、富屋旅館さんでお昼ご飯も頂きました。その後は、監督に運転を任せて鹿児島に戻るのですが…ハラハラで安心して乗っていられませんでした(笑)
鹿児島で「若き薩摩の群像」を撮影しました。2020年の秋に再訪した時には、綺麗に塗り替えられていました。また、2名追加されたようです。
その後、鹿児島と言えば「城山ブルワリー」さん。カメラマンが大好きなビールを頂きに工場に向かい、ビールを堪能しました。
今日はここまでです。
映画の撮影は、ほぼ終了しました。あとは監督の「編集」作業です。よろしくお願いいたします。
城山ブルワリーで気持ちよく酔いました。監督たちはもう1泊するのですが重富は別の場所に移動します。宮崎の日南です。カープのキャンプの見学ではなく、油津商店街さんとの打ち合わせです(笑)