晴れた日に、ビールとビリヤニと

2022年7月から始めました。 日常のこと、ふとした気づきなど書いていこうと思います。…

晴れた日に、ビールとビリヤニと

2022年7月から始めました。 日常のこと、ふとした気づきなど書いていこうと思います。 好きなもの・こと:ビール、ビリヤニ、スパイスカレー、キャンプ、山、本、美術館、コーヒー、漫画・アニメ・・・

最近の記事

日本の研究力は下がってる?研究力って一体なに?

日本の研究力が下がっていると近頃界隈でよく聞く気がする。 ほら、論文数のシェアが下がっているだろう、と。 言わんとすることは分からんではない。 が、”研究力”とは一体なんなのか。”〜力”という言葉は便利で、よく使われる。生命力、忍耐力、コミュ力・・・ 便利な言葉なので、何かと”〜力”と言ってしまうが、研究力と言われるものの実態は一体なんなのか。考えてみたいと思う。 論文数 まず真っ先に思いつくのは、論文数である。確かに、日本という総体で見た時に、研究の成果がどれだけ出てい

    • パクリって悪なのか?

      先日、ラジオを聴いていてベテランミュージシャンのある方が話していたことが気になった。 「俺が何年も前に同じようなことやってたのに、悔しいなぁ」 細かいニュアンスは忘れてしまったが、近頃流行りの音楽に採用されていたテクニックなのか、何かチャレンジングな試みなのか、とにかくその特徴について語られた時の言葉だ。 本当に悔しく思っているというよりは、ある種の褒め言葉として発せられたようにも感じられたが、自分が既にやっていたことにもかかわらず、それがさも新しい試みをしてるかのように若い

      • 【エッセイ】知人の死、滑落の記憶

        知人が亡くなった。 一回り以上離れた大学のOBで、最近は直接会うこともなかったが、 お世話になった方なので、お通夜に伺った。 亡くなった理由は事故だった。 登山中の事故である。 私が最初にその方にお会いしたのも、山だった。 大学1年生の頃、雪山シーズンが始まったばかりの12月初旬。雪山始めのトレーニング登山である。 3年生の先輩の車に乗せられ、行き先も分からぬまま上越に連れて行かれた。 現地に到着すると、その方はいた。 沢登りや雪山の第一線で活躍されていると聞いていたことも

        • 【エッセイ】義父の枝豆

          夏の暑い盛りでも、夜になると涼しい風が入ってくる日も時にはある。 我が家は、古い団地の12階にありベランダから団地に囲まれた公園が見える。 近頃、夜になると公園で遊ぶ子供の声が聞こえてくる。 日中は暑すぎて危険だからだろう。涼しくなった夜の8時9時頃になって賑やかになる。 そんな気持ちの良い夜に我が家で恒例となっているのが、夕食を終えた後の二次会だ。 キャンプ用の折り畳みチェアを二脚と小さい机をベランダに出し、 それぞれ好みのドリンクとつまみを用意する。 今日こんなことがあ

        日本の研究力は下がってる?研究力って一体なに?

          【エッセイ】バンドネオンと日本の夏

          こないだの週末に久々にクラシックコンサートにいった。 初台にあるオペラシティで開催された東京フィルハーモニー交響楽団のコンサート。 ホールはほぼ満員。多くは年配の先輩方だが、若い方もちらほら。 指揮は三ツ橋敬子さん、ゲスト?でバンドネオン奏者の小松亮太さん。 「夏を踊る」というテーマで、タンゴの名曲やカルメンが演奏された。 バンドネオンとオーケストラの組み合わせというのは初めて聞いた。 バンドネオンというとアルゼンチンタンゴの楽器というイメージであるが、小松亮太さんの話でド

          【エッセイ】バンドネオンと日本の夏

          【エッセイ】子供の名づけと願い

          もうすぐ第一子が生まれることもあって、最近子供の名前についてよく考えている。 そこで、図書館でお名前辞典を借りてきた。 お名前辞典をひらくと、 音から名づける。 漢字から名づける。 字画から名づける。 イメージから名づける。 などなど、、、 いろんな角度からの名づけについて書かれている。 イメージからというのは、季節や文学に関わる名前だったり、 「穏やか」「活発さ」「優しい」などの名前から与える印象からの名前だったりする。 よく、名前は子供への最初のプレゼントである、な

          【エッセイ】子供の名づけと願い

          【エッセイ】ラジオと図工と創造性

          今朝、ラジオを聴いていたら、QuizKnockの伊沢拓司さんが話していた。 伊沢さんは、仕事柄お子さんと話すことが多く、よく苦手な教科とその理由を尋ねているという。 ある時、子どもが「図工が苦手だ」と答えたという。 図工が苦手、というのは珍しいと思って、伊沢さんがその理由を尋ねると、 「作り方は教えてくれるけど、何を作りたいかを思いつく方法は教えてくれないから」と答えたらしい(細かい言い回しは違うかも)。 なるほど、鋭い視点だ。 確かに、アイデアを生み出す方法は学校では教え

          【エッセイ】ラジオと図工と創造性

          【エッセイ】映画と母の不安

          映画のことで、もう一つ印象に残っていることがある。 もう10年以上前のことだ。 当時僕はまだ学生で、勉強そっちのけで登山に打ち込んでいた。 夏は2週間くらいは山に入りっぱなしだったし、年末年始も雪山で過ごした。休みがあれば、山へ入った。 うちの家族はそんなにアウトドアに打ち込む人間はいなかったので、 結構心配をかけていたと思う。 ある時、試写会が当たったということで、めずらしく母は姉と一緒に映画を見に行った。 母たちが見に行ったのは「Into The Wild」という映画だ

          【エッセイ】映画と母の不安

          【エッセイ】映画「ラ・ラ・ランド」と私

          鑑賞した映画が、自分の人生に影響を与えるという経験は、きっと誰しもあるのではないだろうか。 影響の受け方は人によっていろいろあるだろうけど、 僕の場合は、大抵何かその時の自分の境遇と主人公とを重ね合わせて、一歩踏み出す勇気をもらうことが多い。 割に楽観的で、そんなに迷うことも少ないタイプなのだけど、 さすがに、勤めていた会社を辞めたり、結婚したり、そんな瞬間はためらうこともある。 数年前のこと、当時付き合っていた彼女と僕は、「ラ・ラ・ランド」を観に劇場に行った。僕も彼女も特

          【エッセイ】映画「ラ・ラ・ランド」と私