Yamagucci

アメリカ育ちのアメリカ育ちです

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最近の記事

カリフォルニアにハリケーンが来たよ - なんとなく日記#1

今日カリフォルニアにハリケーンが遊びに来た。雨がめっちゃ降ってるし、ロサンゼルスだとこの季節に雨なんて少し珍しいがそれだけだ。風も強くないし特別でもなんでもない。 これは良くない。つまらない。 昨日から「明日はハリケーンにお気を付けてください」みたいなニュースばかり流してたくせに。 いや、いいんよ別に。いいんだけど。。。 時には「ハリケーンヤバッ、外出れないじゃん」とか言いながらワイワイしたい ゾンビ映画を見るとゾンビの世界で生き抜いてみたいと思うのは自分だけじゃな

    • 朝日を見て人について考える

      私は朝早く起き、日の出を拝みに山に登った。夜明けの鮮やかな赤色の空は日の出の前座としては勿体ないほどに綺麗で、朝日が徐々に山を照らしていく。山道を一時間ほど歩き、山頂にたどり着いた。昇ってくる太陽が辺りを黄色く染める。私は朝の四時に起きたかいがあったと思いながら、生暖かい朝日の光を浴びた。 すると後ろから「ガサッ」という音が聞こえ、振り向くとそこには鹿がこっちを見つめていた。写真を撮ろうかと迷ったが、変に動くと逃げられてしまう。私は何もせず、鹿も安心したのか、辺りの草を食べ

      • ショートショート ラムネのビー玉

        「パッキーン!!!」 騒がしい蝉の声が響く中、ラムネ瓶の割れる音がした。 「大学生にもなってラムネ瓶のビー玉集めてるなんて。少しも成長してねぇな。」 「いいじゃん。ラムネのビー玉集めてる系男子なんで。」 僕はビー玉を手に取る。 「そんなん初めて聞いたわ。それに俺ん家のバルコニーで割るのやめてくんない?タツヤ絶対片づけない系男子じゃん。」 そう言ってマサトは僕をバカにする。男子は女子に比べて大人になるのが遅いってどっかの本に書いてあったような。でも実際その通りで、僕

        • ショートショート 看板

          仕事終わりの電車の中、僕はいつも窓の外を眺める。都会に比べたら田舎の街並みは夜になると真っ暗で、窓に反射している僕の顔だけはっきりと見える。そんな暗闇の中、唯一目に入って来る景色は店の看板だ。人気の飲食店や会社の名前が書いてある看板が窓の端から端を通り過ぎていく。 僕は色んな看板を見てその街の想像をする。 「この街の人たちはこのレストランで食べてあそこのスーパーで買い物をするんだろう。」などと帰りの電車の中、何気ない事を考えてしまう。 しかし、僕にはずっと気になっている

          マイペースでいいから

          仕事を終え、車の中で自分は溜息をついた。仕事の帰り道はよく考え事をする。家に帰ればスマホを触り放題で現実逃避出来る。多分運転している間にしか自分と向き合う事ができなくなっているのだ。 大人になってから一気に考え事が増えた。仕事のこと、人間関係、結婚、それと離婚。色んな選択肢の中、自分の自由で選んだ仕事だ。誰と付き合うか、誰と仲良くなるかなんて自分が勝手に決めたことで、文句を言いたくても出てこない。それでも世の中思い通りにいかなくて、不満は湧き水のように出てくる。例えば、出勤

          マイペースでいいから

          ショートショート 天気

          時はXXXX年。 ある博士が天気を自在に操れる機械を作った。 その機械は世界中の国に取り入れられ、人々の生活は少し変わった。 その機械で今から10年先の"天気予定"を政府が作った。晴れの日はもちろん、雨の日も程よく予定に入れ、雪もちゃんと冬になれば困らない程度に降るようにした。晴れの日に合わせて結婚式や旅行の予定を立てればいいので人々の生活は楽になった。 人々がちゃんと四季を感じられるよう政府は季節を調整し、 桜が満開になると決まって晴れの日が続いた。 突然の通り雨

          ショートショート 天気

          山口って車ないと何もできなくない?!

          五歳の時に日本からアメリカに引っ越して二十年ぶりに日本に帰ってきた。会社から、 「日本のどこで働きたいの?」と聞かれ、 「田舎がいいです」っと伝えたらその次の月には山口県にいた。 最初の一か月はジャパニーズハイで毎日楽しく過ごしてたけど、ある時冷静になって思ったのが 「クルマナイトナニモデキナクナイ?」 電車も一時間に一回ぐらいだし行きたいとこが遠い。 例えるなら、今夜ケビンのバースデーパーティーがあるっていうのに妹のサマンサのベビーシットをしながら家でドミノピザを片手にア

          山口って車ないと何もできなくない?!