朝日を見て人について考える
私は朝早く起き、日の出を拝みに山に登った。夜明けの鮮やかな赤色の空は日の出の前座としては勿体ないほどに綺麗で、朝日が徐々に山を照らしていく。山道を一時間ほど歩き、山頂にたどり着いた。昇ってくる太陽が辺りを黄色く染める。私は朝の四時に起きたかいがあったと思いながら、生暖かい朝日の光を浴びた。
すると後ろから「ガサッ」という音が聞こえ、振り向くとそこには鹿がこっちを見つめていた。写真を撮ろうかと迷ったが、変に動くと逃げられてしまう。私は何もせず、鹿も安心したのか、辺りの草を食べ