遠藤正二朗 完全新作連載小説「秘密結社をつくろう!」第1話 ─変身!正義のヒーローになろう!─Chapter3-4
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第1話 ─変身!正義のヒーローになろう! Chapter3
歌舞伎町での活躍を断念して二日経った月曜日、マサカズはいつものように書店でのアルバイトに励んでいた。超人的な力を得ても日銭を稼がなければ、アパートの家賃も支払えず食っていけない。結局のところ、現状とは偶然拳銃を手に入れたようなものであり、それは使い道に困る力でしかなかった。
バックヤードで午後の休憩をとっていたマサカズは、店長に呼び出され事務室までやってきた。
「山田君、あんまり待たせるのはね、よくないよね」
椅子に座る店長の小坂は三十代半ばの男性で、マサカズにとっては少々小言の多い苦手な相手だった。休憩中の呼び出しにも関わらず、ひと言目がこちらへの不満というのもいささか腹立たしく思える。マサカズは「はぁ」と力なく返事ともつかない声を上げた。
「あのね、本社からね、秋にね、山田君を正社員にね、迎えるのを検討してるって連絡があったんだ」
告げられた内容に、マサカズは少しばかり驚かされてしまった。
「正社員? 僕が?」
「君のね、あのね、“店員さんのオススメ漫画”の売り上げがいいし、実際そのあと“書店大賞”とか、“このコミックがすごい!”とかにもノミネートされてるし、先見の明? わかんないけどおかげで売り上げいいしね。あとあと、こないだ君が出してくれた、クリーンワーク提案も本社から評価されてね。これで納得?」
たたみ掛けるような店長の説明に、マサカズは戸惑ってしまった。『店員さんのオススメ漫画』とは、マサカズたち店員が推奨する漫画を、特設したコーナー配置するというもので、漫画を愛好するマサカズにとってその目利き発揮する機会でもあった。そしてクリーンワーク提案とは、このイマオカ書店を経営している本社がアルバイトも含めた従業員たちに募集した、今後の働き方への意見や提案である。マサカズが応募した提案の内容とはパワハラやモラハラの根絶、労働の従事者のメンタルや体調をできるだけ考慮する、といった実にありふれたものであった。
「今とどう違うんです? 正社員になると」
「あれ? 山田君って過去イチ正規雇用経験なかったっけ?」
「ええ、ですけど、一応」
「雇用期間が無期になるし、月給になるしボーナスも出るし、社会保障ももっと良くなるし、いいこと尽くめだね」
ようやく驚きや戸惑いが消え去ったマサカズは、深々と頭を下げ、「あ、ありがとうございます」と礼を言った。
「まだ正式決定じゃないけどね、山田君ぼちぼち契約切れるしね。正社員になりたいなら、一応契約継続してくれない?」
「もちろんです!」
これまでの働きぶりや、積極的な姿勢が認められたということか。推薦漫画の精度が高いのは最新の漫画に精通しているからであり、そもそも採用の決め手ではあった。正直なところそれら新作は違法アップロードサイトを通じて読んでいたため、人に誇れるような知識やセンスではない。正社員になって生活が安定してからは正規のルートで漫画を購入して償っていこう。そんな身勝手な贖罪をマサカズは誓った。
「山田さん、正社員になるんですって?」
再び休憩室に戻ったマサカズは、同じく休憩に入っていた後輩の七浦葵から声をかけられた。
ソファに腰掛けたマサカズは、テーブルの上にあった梅味のキャンディを手に取ると、それを口にした。
「山田さんのオススメ、的確ですものね。本社からの評価もそりゃそうだ、ですよ」
マサカズの対面に座る七瀬は、少々興奮気味にそう言った。違法な手段で漫画への知識を蓄えていたマサカズは後ろめたさもあり、「ま、まぁ……そうね」と、歯切れの悪い返事しかできなかった。
「わたしもいつか正社員になれればいいけど、ムリかなー? トロいしミスばっかりだし」
「いやまぁ、そうだね、マジメにコツコツやっていれば、いずれはなれるかも」
「ですかね? わたしも山田さんみたくなれますかね?」
電灯の灯りで眼鏡を光らせ、期待を込めた笑みを向ける後輩にマサカズは照れくささを感じ、チリチリの頭をひとかきし、他愛のないやりとりを続けて間を持たそうと思った。
「七浦さんは、どこ出身だっけ?」
「葛西です。あ違った、出身か。実家は千葉の勝浦ってとこです」
あまり馴染みのない地名だったため、マサカズは次の言葉に詰まってしまった。
「山田さんは?」
「あ、僕は栃木の芳賀ってところ」
「いつこっちに?」
「高校まで地元で、就職で上京って感じ」
「どこに勤めて……あ、ごめんなさい、ぐいぐいし過ぎだ、わたし」
ぶるぶると小さく頭を振る彼女を、マサカズは可愛らしいと感じた。
「別にいいけど、勤めたのは四ッ谷にある教材販売の会社。超絶ブラックの」
「教材、販売?」
七浦はキョトンとした表情を浮かべ、小首を傾げた。おそらく業務内容の想像がつかないのだろう。七浦の反応からマサカズはそう思った。
高校を卒業後、教材販売の会社に営業職の正社員として雇用されたマサカズだったが、そこでは販売ノルマ達成のためなら鉄拳制裁まで行われるという、現代においては時代錯誤の指導方針をとっていた。彼がその鉄拳に晒されることはなかったものの、殴られ、過酷な残業で心身共に傷ついていく同僚を見るに見かね、入社半年後には会社の惨状を労働基準監督署に通報した。しかしその行為は被害者であるはずの同僚の密告によって経営側に知られることとなり、マサカズは退社を余儀なくされた。それ以来、若干の人間不信に陥った彼は、非正規職を転々として今ではこの休憩室で飴をなめている。そのようなこれまでを思い出したマサカズは、暗鬱とした気持ちになった。
「どーしたんですか?」
七浦は身を乗り出し、マサカズの顔を覗き込んだ。距離の近さに戸惑ったマサカズは身を引き、思わず飴を呑み込んだ。
「あ、いや、アラサーなりの、ブルーな気分、とか?」
「でもでも、これから正社員じゃないですか」
身体を戻した七浦は、あっけらかんとした笑みをマサカズに向けた。
「あ、そうだね。確かに」
「これからですよ。そう、これから逆転ですって。まぁ、そうですね。山田さんしだいって感じですけど?」
「ああ、ありがとう、うん、逆転だね」
後輩のおかげで憂いが少しだけ晴れた。マサカズは気持ちを前向きにし、目の前にいる七浦という女性への好意を高めていた。彼女には彼氏がいるらしい。しかし、このやりとりから想定すると今後のワンチャンスがあるかもしれない。そんな期待まで抱きつつあった。
その日の勤務は夕方の十七時までだった。書店をあとにしたマサカズは、今日の晩飯をどうしようかと駅のショッピングセンターをぶらついてた。
あの休憩時間から、七浦葵の姿や声が頭から離れない。心配をして励ましてくれたのがとても嬉しい。もっと彼女のことが知りたい。いやいやそれよりも正規雇用の件だ。これについては栃木の両親に知らせなければならない。あの悪夢の教材販売会社を半ばクビにされて以来、両親はこちらの暮らし向きを心配している。晩飯のあと、電話でもしておくか。そんな結論に至ったマサカズは、駅前の牛丼店に入り、大盛りの牛丼を注文した。大盛りは贅沢だが、正規雇用へのご褒美ということにしておこう。紅生姜をたっぷり乗せた大盛りの牛丼にありついたマサカズはふと、あの鍵について考えを巡らせた。
使い道がない。と言うか。使うことによる秘密の露呈によって、不幸な事態にも陥りかねない。せっかくの正社員というチャンスを失うこともあり得る。一度はこの力を使って人助けや犯罪阻止といった、言わばスーパーヒーローになるという夢想もしていたが、危機や悪行に対してアクセスする手段などあるはずもなく、現実の壁はどこまでも高かった。
湯飲みを手にしたマサカズは、今もデニムパンツの尻のポケットに入っている半ば厄介者とも言うべきこの鍵を、今後は存在自体を無視し、封印することを決めた。
牛丼店を出たマサカズは、アパートに向かって歩き始めた。ここ小岩は駅周辺に飲食店や風俗店が立ち並ぶ、いわゆる歓楽街である。アジア系外国人が溢れ、昼から酒を提供する店もあり、時には日中でも小競り合いの揉め事やアルコールを起因とした無軌道な振る舞いで警官が出動することも多く、これまでに物騒な光景をマサカズは何度も見てきた。しかし十分ほど歩いてしまえば風景は閑静な住宅街に移り変わる。家や集合住宅が建ち並ぶ人気のない通りを、マサカズは歩いていた。
鍵は、今後万が一でも使うことがあるかも知れないし、さすがに捨ててしまうのはもったいなくもあるので、自室のどこかにしまっておこう。立ち止まり、ふと目を落としたマサカズは、職場のユニフォームであるエプロンを着けたままであることに気づいた。いつもなら退店の際にロッカーに収めておくはずだったのに、今日は考え事で頭がいっぱいでついつい仕事着姿のままの退店となってしまった。どうしよう、店に戻るかこのまま帰宅してしまうか。夕暮れのなか迷っていると、背後から「山田正一さんですか?」と、男の声がした。「はぁ」と返事をして振り返ろうとした次の瞬間、マサカズの目の前は真っ暗になった。何かを被せられた。なんで? 誰が? 疑問だらけだったが今度は強引な力で身体ごと引きずられ、横倒しにされ、後手にされた手首は何かで拘束された。この間、僅か数十秒である。考える猶予もないまま、マサカズはスライドドアが閉じる音を耳にした。
第1話 ─変身!正義のヒーローになろう! Chapter4
「死んでるわ。コレ」
「おいおいおい、ちょっとカンベンしてくれよ」
「って、オメーがやりすぎたからだろ」
「え? いやだって、まさか」
「いいから内藤さんとこ連絡しろ」
「あい」
マサカズの耳に飛び込んでくるやりとりは、明瞭で単純だったが理解が追いつかず、頭の中にはまるで入ってはくれなかった。跪かされ、後ろに回された手首は結束バンドで拘束され、今の自分はまるでいつかテレビで見た中東のゲリラに拉致されたジャーナリストの様でもある。
マサカズは書店でのアルバイトからアパートに帰宅する途中、突然袋の様なものを被せられ、両手の自由を奪われ、車に詰め込まれ、この蛍光灯が灯る事務所まで連れ攫われてしまった。ここには彼も含めて六人がおり、それぞれ二つのグループに分類できた。脅す側と、自分たち脅される側だ。脅される側は手の自由を奪われ、一列に並ばされ跪かされていたのだが、マサカズの右隣にいる中年の男性は少し前、脅す側のひとりに拳銃を突きつけられ、膝で蹴り上げられ仰向けに倒れ、足先がピクピクと痙攣したのちピクリとも動かなくなってしまった。
早く深い呼吸を繰り返す。マサカズは少しずつだがわかってきた。蹴り上げられたアロハシャツを着た男はおそらく死んでしまった。動かなくなったサンダルのつま先を横目に、いま起きてしまったアクシデントを彼は整理してみた。しかし、死んでしまった者のグループになぜ自分が含まれているのかそもそも心当たりがなく、不可解でしかなかった。
「五百万、どーすんだよ」
マサカズの傍らに立っていたタンクトップを着た巨漢が、拳銃を手にしたポロシャツ姿の華奢な男をそう叱りつけた。男は「すんません」と詫びたが、巨漢は「すんませんじゃねーんだよバカヤロウ。ますらお、あとでカタきめるからな」と返し、男を軽く小突いた。
巨漢と華奢、そしてもう一人、先ほどからずっと無言で『社長』と書かれた札の置いてある席に着く、紫のカットソーを着た煙草をふかす小太り。この三人が脅す側に属する男たちだった。いずれもが強面の青年たちで、マサカズにとっては繁華街でたまに見かけたり、テレビの警察密着ドキュメンタリーやドラマで目にする、普段は付き合いのない類の者たちだった。
マサカズはこの状況をあらためて把握してみることにした。この数十分ほどの出来事でわかったことは、脅す側の三人は金貸し業者であり、隣で死んでしまったかもしれない男は債務者であるということだ。金貸し業といっても拳銃を突きつけ暴力を行使するような連中だ、銀行のようなまともな金融業者ではないのは明らかである。なぜ自分はこんな者たちに拉致されてしまったのか。動かなくなったサンダルの彼は本当に死んでしまったのか。人の死に際など五年前の祖父以来であり、殺害現場などもちろん経験がない。マサカズは目の端に入る足先に怯えつつ、ひどく困惑してしまった。「いいから借りたものは返せよ」「期限が過ぎてんだよバカヤロウ」「本物だぞ。サバゲとかのじゃねーんだよ」「どうやって返すんだよ。テメーの汚ぇ内臓なんか、誰も買わねーぞ」彼らは要求している内容の全てが物騒なのにも関わらず、言葉や表情に全く起伏が感じられず、ただ淡々と作業をこなしているだけの様でもあり、それが不気味でしかない。
「な、な、なんなんだよ。なんで僕がここに? お金なんて借りた覚えはないぞ」
恐怖を堪え、震えた口調でマサカズが疑問をぶつけると、“ますらお”と呼ばれた華奢なポロシャツが屈んできた。こいつはアロハシャツに膝蹴りを見舞わせたやつだ。マサカズは緊張を高め、目を合わせないようにした。
「山田正一だっけ、あんたウチ、カルルス金融に百万円借りてんだよ」
「え?」
「連帯保証人だっつーの。ハンコも押してんだろ? なにすっとぼけてんの」
ますらおは抑揚のない口調でそう言った。マサカズはようやく心当たりに辿り着いた。前のアルバイト先で同僚だったある女性に泣きつかれ、借金の連帯保証人になったことがあった。しかし、確か翌月には完済したと連絡があったし、そもそも金額も五万円で彼女には返済できるアテがあったから契約書に押印したわけである。そう、貸主は確かにカルルス金融という名前だった。風変わりな名前だったので憶えている。
こういった連中から借りたのか。半年で五万円が二十倍になるような契約だったかは記憶も定かではないが、事実を覆すのは容易ではないだろう。それにしても百万円などという大金があるはずもない。となるとこれから何をされてしまうのか。自分もこの男から膝蹴りを食らうのだろうか。ぶるぶると小刻みに震えるマサカズは額からとめどなく噴き出る汗を拭いたかったが、両手の自由も奪われそれも叶わなかった。
しばらくすると事務所に二人の男が入ってきた。いずれもがジャージ姿で屈強な体格をしており、マサカズは威圧感を覚えた。
「内藤さんには明日振り込むって伝えておいて」
巨漢がそう告げると二人は無言でうなづき、マサカズの右隣に倒れていたアロハシャツの男の足と頭を持ち上げ、それを事務所の外へと運び出していった。これはおそらく、『内藤さん』なるその道のプロに遺体の処理を依頼したのだろう。そう理解したマサカズはますます恐れおののいた。すぐ隣の他人が呆気なく死んでしまうなど、これは自分の知らない世界だ。たったひと晩を共にした女のせいで異世界に拉致され、結果によっては殺されるかもしれない。どうすればこの悪夢のような事態を切り抜けられるのか、マサカズが必死に考えを巡らせているとタンクトップの巨漢が、左隣に跪かされていたスーツ姿の青年にしゃがみ込んだ。
「じゃー、次は伊達先生な」
ダテ、と呼ばれた眼鏡をかけた青年はガタガタと強く震え、うめき声を上げていた。
「今日で八百万円なんだけどさ。どーすんの?」
「か、か、返します。必ず返します」
「じゃあ返してよ」
「…………」
「なに黙ってんだよ!」
巨漢が怒鳴ると、眼鏡の青年は顔を背け、咳き込んでしまった。すると、社長の札の席に座っていた男が初めて口を開いた。
「沈黙は俺たちの世界じゃイチバンムカつくんよ。だって、なんもならんし。アンタ喋りのプロなんしょ? ホラ、なんか言えや」
「登別社長、夏にはボーナスが出るんで、それで返済します」
「額、違うんよ。そのころには一千万よ。足りんのよ。差額はどーすんの? あんたも悪質だから、一括返済しかないんよ。あんだけ遊んどいて踏み倒すつもり?」
「そ、それは……」
「そーよ、伊達先生のお父さんも同業よね。勝ち組の」
「いや、ちょっと、父を巻き込むわけには……」
こいつらは、債務者に返済能力がないと判断した場合は親類にまで取り立ての手を伸ばす。つまり、自分の場合栃木の父に迷惑が及ぶ。それだけはダメだ。マサカズは俯き、歯をガタガタと鳴らした。
「さとくん」
登別社長に“さとくん”、と呼ばれたタンクトップの巨漢が眼鏡の青年のネクタイを掴み、強引に立ち上げさせた。登別はうっすらと笑みを浮かべた。
「お父さんに電話するんよ。あ、なんならこっちからかけるかぁ?」
「や、やめてください。それだけは」
涙混じりに懇願する青年を横目に見ながら、マサカズは最悪な展開を想定していた。隣の彼がどのような結果を迎えるかはわからないが、次は自分がこうなる。一方的な暴力に晒され、運しだいで殺されてしまう。契約内容もよく確認せずたった五万円だという思いから保証人になったがために、自分が返済能力のない底辺のアルバイターだったために。気がつけば、マサカズは頬を涙で濡らしていた。
「さとくん、先生に言うこと聞かせてくれるかなぁ?」
薄笑いを浮かべたまま登別社長は指示を出した。それを受け、巨漢は青年の頬を強く張った。それは二度、三度と続けられ、乾いた音と共に青年が吐いた血がマサカズの頬に飛び散り、涙と混じった。
このままでは、隣の彼は違法な暴力に晒され続ける。そして次は自分だ。なんとかしてここから逃げ出さなければ。あとのことはそれから考えよう。もう、なんの余裕もない。なら、取るべき手段はたったひとつしかない。ようやく覚悟を決めたマサカズは、後手に拘束された両手をお尻のポケットに突っ込み、鍵を錠に差し込み、それを回した。
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