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ササキトモコが初めて語るセラニポージ ドキュメント【おまけつき】01 ─こんにちは、セラニポージの人です─


新連載! ササキトモコさんの回顧録コラムがスタート!

セガのサウンドクリエイターとして活躍し、セガサターンの名作NiGHTS into dreams…の楽曲やルーマニア#203セラニポージなどを生み出してきたササキトモコさんの新連載が『Beep21』でスタートします!

最近は海外でも話題になっているセラニポージや「ルーマニア#203」について、ササキトモコさん自身が振り返っていきます。ぜひご覧ください!

▼ササキトモコさんのインタビュー記事もあわせてどうぞ!

※本記事はこちらから見ることができます(※下の「2024年間購読版」はかなりお得でオススメです)

◆「2024年間購読版」にはサブスク版にはない特典の付録も用意していますのでぜひどうぞ!

1. こんにちは、セラニポージの⼈です

こんにちは。ササキトモコといいます。
セガにはサウンドクリエイターとしてメガドライブ時代(1992年)に⼊社し、2004年頃に退社、現在はフリーで、ゲームやアーティストに曲を提供する傍ら、妹と「東京ハイジ」というユニットを組んで、⼦ども向け動画やCMの仕事をしています。

おかげさまで、東京ハイジのYouTubeチャンネルは総再⽣数4億に達し(※2024年11月時点)、かわいい⼦どもたちに好かれる最⾼なポジションにおります。

昔から⼤⼈があんまり好きじゃなくて、⼤⼈の思う通りにはならないぞ!という⾃負⼼を持って⽣きていたので、その姿勢が⼦どもに作品丸ごと⼼を許してもらえるポイントなのかなぁ、と⾃⼰分析しています。
仕事はコンスタントにいただき、粛々しゅくしゅくとこなしていますが、ほぼ家にいて、⼈との交流はほとんどなく、話し相⼿はほぼ娘、時々旦那。そしてネットの向こうにいる妹。(1年に数回しか会わない)
旦那は知る⼈ぞ知る、現役セガサウンドの裏ボス、幡⾕尚史⽒ですが、仕事が趣味なので、家族団欒だんらんタイムにも構わず仕事の話ばかりしかけてくるのですよ。
私は、仕事モードの時以外の仕事の話はイヤ派、なのです。
まぁでも、私の⼤ファンなようなので、無下むげにも出来ず、厄介やっかい御仁ごじんであります。だから旦那っていうより、相⽅あいかたですね。というわけで、相⽅と呼んでいます。

私のセガ時代の代表作は、リスター・ザ・シューティングスターNiGHTSシリーズ/ルーマニア#203シリーズです。ルーマニア#203については、発案者でもあり、ゲームの設定やストーリーにも深く関わりました。その中でセラニポージという架空のアーティストを作ってデビューさせました。もう20年以上前の話です。

manamoon(まなもぉん) / COCP-50176◆1999年10月30日発売◆幻のアーティスト”セラニポージ”をヴァーチャルなユニットとして福富幸宏氏がプロデュースし、CDもリリースされた。

今回は「20年以上たって突然海外でブレイクしたセラニポージの⼼境を軸にコラムを」ということだったので、そのような感じでやっていこうかと思います。⽂章を⻑々と書くのは久しぶりで、しかも、⼤好きなので、是⾮是⾮ぜひぜひ、お付き合いいただければうれしいです!

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