『Beep21』真・セガハード列伝 Vol.5 ─セガブラックハードの系譜 第三夜 : ゲームギア、スーパー32X、そして...
当時のセガハード開発者が
それぞれのハードの開発者に訊いていく
企画「真・セガハード列伝」。
前回まではセガ・マスターシステムをはじめ
メガドライブ、メガCDなど
セガハードをブラックにした経緯や
当時のコンセプトなどを
初登場のソルクス・デザイン
高須社長らに語っていただきました。
セガブラックハード列伝もいよいよ最終回。
今回はゲームギアからスーパー32X
そして現代に生きるデザインの系譜を
お届けしていきます。
どうぞ最後までお読みください。
※本記事はこちらから最後まで読むことができます(※下の「2023年間購読版」もかなりお得でオススメです)
◆お得な「年間購読版」でも読むことができます!
※『Beep21』が初めてという方は、こちらの『Beep21』2021〜2022年分 超全部入りお得パックがオススメです!(※ご購入いただくと2021〜2022年に刊行された創刊1号・2号・3号・メガドライブミニ2臨時増刊号すべての記事を読むことができます!)
メガドライブで一番苦労したハードは意外にも...
──メガドライブにはメガCD以外にも、いろんな周辺機器が出てきましたが、あのへんも全部ソルクスさんのところで?
高須 そうです。意外かもしれないですが、もっとも苦労したのは(メガドライブの)ACアダプタでした。
──あの大きいやつですか?
松宮 上のケースと下のケースに指を引っ掛けるところが3ヵ所あるんですが、形状的には逆テーパー(先太り構造)なんですよ。金型製作や成形で3社くらい試しましたが、この部分が大変難しくて。たかがACアダプタっていっても、ものすごい大変だった記憶があります。
戸崎 そのへんもトータルでデザインされていたってことですね。
──この辺の細かい溝は、デザイン上のアクセントですか?
高須 溝っぽい形状になっていて、ルーバーみたいなものですね。”食い切り”っていうんですが、スリット状の隙間が開いてます。
戸崎 この下にヒートシンク(放熱板)が入ってるんですよね。
高須 そうそう、基板上にね、トランジスタも付いてるし、熱が出るのを放熱させるための機構ですね。
ゲームギアが横型になった理由とライバル機の動向
戸崎 ゲームギアのデザインですが、セガから依頼があった時は、まだ横型にはなってなかったんですか?
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?