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「日本の巨大ロボット群像」展によせて(後編)


電暦拾遺でんれきしゅうい、三回目となります。
 前回は、『日本の巨大ロボット群像』展にちょこっと展示されているバーチャロンについて紹介しつつ、そこから開発時のコンセプト彫琢ちょうたくの一端に話をつないでみました(※1)。

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東京でも開催が決定した「日本の巨大ロボット群像」展

 本展、先日告知もありましたが、12月21日から東京でも開催されることが決まっています。会場は池袋のサンシャインシティとのことです。首都圏にお住まいの皆様、この機会に是非ぜひとも。

 さて、今回はこの『日本の巨大ロボット群像』展で展示されていたパネルの内容ついて深掘りしてみようと思っています(※2)。まずは、以下に引用をば。

※クリックすると拡大して見ることができます。

ロボットのキャラクターを操作する場合、プレイヤーは「デバイスを介してつながっている」ことに非常に自覚的です。(中略)ある時はロボットそのものになりきって走ったりんだりしていますが、またある時は車を運転したりバイクに乗る感覚で"俺の愛機"として一緒に戦っているわけです。(中略)ロボットと常に一体化して遊びたい人もいれば、クールに「操縦そうじゅう」している感覚を楽しみたい人もる。さらに、負けてしまった時には「俺が下手へたなせいじゃない、機体が悪いんだ」と悪態をついたりする(笑)。遊びの局面ごとに、プレイヤーのロボットに対する向き合い方、距離感が揺らいでいるわけです。ゲーム開発中にこの特異性に気づき、『バーチャロン』では自分の乗るロボットが画面に表示されている三人称視点が最適だと判断しました。

 我ながらちょっとニッチな内容。会場の他のロボロボした展示から浮いているような印象……というか、かなり自覚もあります。が、一方で、このパネルが会場出口の近くに置かれていることについては結構納得していたりもします。その辺については後ほどお話するとして、まずは解説させていただきます。

「自分」と「自機」との距離感

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