『Beep21』 幻のメガドライブ用レーシングコントローラー 真・セガハード列伝 -文責 : 戸崎健司-
『Beep21』の新連載
「真・セガハード列伝」は
当時のセガハード開発者が
各ハード設計者たちに
当時の設計思想や今までに
世に出ていない裏話などを
訊いていくという企画です。
本連載の企画主旨とナビゲーターの
戸崎健司氏のプロフィールについては
こちらのVol.1で公開しました
今回のVol.2では、幻の
メガドライブ用レーシングコントローラー
についてお届けします。
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1993年12月に開発が始まったメガドライブ用ステアリングコントローラー
セガはいろいろな物を開発していましたが、様々な理由で製品化にいたらなかったプロジェクトが多数あります。
メガドライブ用ステアリングコントローラーもその1つです。
当時の開発ノートが残っています。私は当時、プロジェクトごとにノートを作り分けていました。この表紙にはこう書いてあります。
これは1993年12月15日にノートを作ったということです。
しかし、実際にはこの3ヵ月程前から企画が始まり、デザイン開発がスタートしていました。この頃はデザインがほぼ確定し、いよいよ設計する段階になってきたので、ノートを作成したようです。
余談ですが、日本ではハンドルと言いますが、英語ではステアリングホイールが正しい呼び名です。だから、このノートに書かれるべきは「ステアリングホイールコントローラー」が正しいですが、本稿内では「ハンドル型コントローラー」と呼ぶことにします。
通常、何か製品化をする場合、その開発期間は8~10ヵ月程かかります。
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