『Beep21』前川正人特別インタビュー『セガハードヒストリア』コンプリート版
メガドライブ後期に彗星のごとく現れた「お宝メーカー」トレジャー
メガドライブ後期に彗星のごとく現れ、見たこともない多関節ボスが動きまくるアクションゲームの数々をリリースし、ファンの心をわしづかみにしたトレジャー。メガドライブ参入当時の現場の模様は、トレジャー起業30周年を記念して『Beep21』で連載された「新トレジャーファクトリー」で前川正人社長自身の熱のこもったコラムによって数々のエピソードが明かされましたが、トレジャーが歴代のセガハードで見せたこだわりについても含め、『セガハードヒストリア』特別インタビューの「コンプリート版」として、今回はお届けします。
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今回の「コンプリート版」では、前川社長がゲーム業界の門戸を叩き、自ら独立した経緯、そしてその後の動向の真相を前川氏自らが明かしていきます。
最近では「異世界おじさん」の中でも「1位『ガーディアンヒーローズ』だろぉおおお!」というセリフで語られた、忘れることのできない数々の名作の産み出した「お宝メーカー」トレジャーの秘話は必見です。
どうぞ最後までご覧ください。
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大学時代からゲームは遊ぶほうではなく、パソコンでゲームを作るほうだった
──前川さんは1987年くらいからゲームの開発をされていたということですが、それはどういう経緯で?
前川 ゲームは学生時代からの唯一の趣味でした。当時はパソコン雑誌に載っているゲーム(のプログラム)を打ち込んで、自分で遊ぶとかやっていたんです。”芸夢狂人”さんとか有名な人がいて、その人のプログラムを自分でも打ち込んで、ゲームで遊ぶとかね。そんなことをやっていました。
▼参考▼”芸夢狂人”さんについては、あの中村光一氏も気になっていた存在として挙げています
──すると前川さんはどちらかというと家庭用ゲームというより、パソコン系からだったんですね?
前川 そうですね、完全にパソコン系でしたね。PC-8000シリーズから始まって、PC-88とか...。大学時代は、みんなファミコンとか家庭用ゲームをやってる時に、パソコンのゲームやってました。
──家庭用ゲームはあまりやってなかった?
前川 大学のいつくらいかな。ファミコンを買ってからはコンシューマ(家庭用ゲーム)のほうもやり始めました。確か大学の2、3年の頃だったと思います。
──最初に遊んだファミコンソフトは?
前川 「ドラゴンクエストⅡ (1987年1月)」ですね。ただ基本はやっぱりパソコンユーザーだったので、ゲームユーザーというより、パソコンでゲームを作ってました。
──もう最初の頃から作るほうだった?
前川 そうですね。(ゲームを)作るほうに興味があって。大学時代からずっと研究室で研究もしないで、ゲームを作ってましたね(笑)。
最初にコナミに入った理由は好きなゲームがあったから
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