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夜を待ちわびる軽やかな酔っ払い

2022.2.6(日曜日) BEIJING 2022

オリンピックを飽きずに見てる。

私自身はスポーツをするのが苦手だ。若い頃ダンスをやっていたが、あれはスポーツとは言えない。多数の人と競って点数をつけて1番2番などを称号としてもらうものではなかったからだ。ダンスは体力も使うしバランス感覚や基礎訓練といったものも必要でスポーツと変わらない練習をするのだけど、ダンスを点数に表すのは難しい。歌と同じで音程通りに歌ったから人の心を掴むかといえばそうとも言えない。音程が外れていても人の心を動かす歌い手はたくさんいる。
余談だが、
私のダンスの師匠だった人は、練習の時に「顔だ!顔!楽しそうな顔をして踊れ。少々足が上がらなくても、楽しい顔をしろ」と言っていた。見ている人が「楽しそう」と思わなければ意味がないということだったのだろう。私は師匠の考えに賛同していた。今もそう思っている。

要するに私自身は順位をつけられるのが嫌なのだと思う。でもスポーツ競技を見るのは好きだ。「頑張れ〜」と言って応援することしかできないけれど、頑張っている選手に対してしっかりとその瞬間を見逃さないように見てやることがアスリートへの敬意だと思っている。
だからルールのわからない競技も、知らない人ばかりが出ている競技もしっかり見る。「その瞬間」をしっかり見ている。

今回の北京オリンピックは午後から競技が始まり夜遅くまでやっている。そのせいか夜にお酒を飲みながら見ることが多くて酒量が増える。昨夜もワイン1本を軽々と空け、一昨日は日本酒のハーフボトルをひとりで空けた。お酒が強いということは良いことなのか悪いことなのか、などという無粋なことは考えないようにしているが、まだ弊害は出てない。いつかとんでもないことになるかもしれないがその時はその時だ。夫はめちゃくちゃお酒に弱いのでグラスにほんの少しの量で真っ赤になって寝てしまう。「弱いね〜」と私が言うと「夫婦揃って酒豪だったら体も家計も大変でしょ」と言う。確かにそうかもしれない。夫婦揃って酒豪の友人はいないから詳細はわからないが、かなりお金を使うこと間違いない。外で飲んで家で飲んでそれがいつも2倍なのだから。体の問題はお酒を飲まない人も病気なるのだから一概には言えない。
好きなだけ飲んで、のんきに寝る。それでいい。

お昼に何かあったかいもの食べに行こうと夫と話がついて、近所のあったかいものを食べさせる店を見て回った。最初カレー屋を覗いてみたら、満席だった。みんな美味しそうに食べてらっしゃる。並んでいる人はいないがその寒空の下、並ぶ気にななれず他を探す。次に中華料理店を覗く。ここも満席みたいだ。ふぅふぅ言いながらラーメンを食べてる老人がいて、これもまた美味しそうだった。次にあったかいものというカテゴリーに縛られるのはやめようということになり、イタリアンレストランを覗く。カウンターなら空いてますと言われて入った。あったかいものはないかなとメニューを見たらチーズリゾットがあったのでそれを注文(チーズ大盛りで)夫はモッツァレラチーズのパスタとパンの盛り合わせを注文していた。
なんでこんなご時世なのに満席になるほと店が繁盛しているのかなと夫と話し合って、結局座席制限しているから半分しかテーブルを出してないからじゃない?という結論に達した。
途中でピッツァも食べたくなってシンプルなマルゲリータを1枚焼いてもらってふたりでペロリと平らげた。
後から入ってきた若いカップルがチーズがたっぷり乗ったスープみたいなものを食べていてすごい美味しそうだった。今度はあれを食べようと決めた。

帰宅したら男子スノーボードが始まっていて白い雪と青い空とのコントラストが綺麗で、「あんな所でにクルクルと空を飛べたら気持ちいいだろうな」と思いながら見た。



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イトカズ
読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。