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走り抜ける準備はできている

2021.12.1(水曜日) December has arrived

とうとう12月。

12月に入ったからというわけではないと思うが、冷たい強風が吹いている。空の雲も風に身を任せて勢いよく流れていく。
そのせいで急に晴れたり曇ったりと忙しそうである。
ベランダで遊んでいた猫も、強風に驚かされて血相を変えて部屋に駆け戻ってきた。

も読んで下さった方もいるようだが、朝から『短い時間の長い瞬間』という短編をアップした。
時間というのはおもしろいもので、一瞬でも長く感じたり長時間でも短く感じたりする時がある。アインシュタイン博士の相対性理論にも取り上げられているように、時間って人間の感情によって不思議な力を発揮するものだ。そんなことを考えていたらこの物語が思いついた。
主人公は「菜津」。彼女が感じる時間のおもしろさが描ければなぁと思っている。
連続物で不定期になると思うが、細々と書いていきたいと思う。
一作目はセスナ機にまつわるお話。これは少し私の体験談も入っている。どうか慈悲の気持ちで読んでいただけるとありがたい。



意を決して風の中へ飛び出して行く。
と、大袈裟に書いてみたがスーパーに行くだけだ。
髪の毛はライオン丸みたいになり(確認したわけじゃないが多分そうなってると思う)重たいはずの私の体が吹き飛ばされそうになる。スーパーまでの道の途中で何度か立ち止まり地面に両足をしっかりつけて踏ん張り耐える。
冬が来たって感じ。わぁーわぁー言いながらも私は喜んでいるのだ。
スーパー内をウロウロして豚肉が安かったから今夜は豚汁にする。足らない野菜をちょこっと買って、また風の中を帰ってきた。
帰宅してから鏡を見たら、やっぱりね、ライオン丸。

お昼ごはんを食べていたら、東京の友人からLINE。
『あのさ、12月になったけどさ、これからやることを考えるより、これからやめることを考えると楽しいよ。そろそろ登頂するより下山する頃なのよね、私たち』
と、書いてあった。
その友人は来年から白髪染めをやめるらしい。他にもやめてもいいことを考え中だと書いてあった。
わかる。とてもよくわかる。
私もそれを考えているところ。
「あれをやろう、これをやろうと考えることもおもしろいけど、果たしてそんなにたくさんする時間が私たちにあるかどうか、それにそのやろうとしていることは本当に人生に必要なことなのか…考える時期だな。
『私は来年になったら生命保険をやめようと思っている』
と書いて返信したら、『あぁ!それ、私もやめる』だって。
おもしろい人だ。

オミクロン…なかなか覚えられない名前。




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イトカズ
読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。