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彼方から 昭和模様の 手紙くる

2022.3.22(火曜日) Winter strikes back

冷たい雨の洗礼。

先週、暖かい日が数日続いた。その時に冬物を全部片付けてしまった。
そのせいでここ数日、着る物に困っている。
クローゼットから冬物を引っ張り出せばいいだけのことなのだが、それがなかなかめんどくさい。中にはクリーニング済のものもあってその封を開けるのもなんか嫌だ。
昨日の冷たい風に加えて今日は冷たい雨も降っている。かなり寒い。東京では雪らしい。
午前中、歯科医院の予約が入っている。
着る物に困って春のブラウスの下にヒートテックのインナーを着て、スプリングコートを羽織りスカーフを首にぐるぐる巻にして出かける。パンツは麻だ。下半身がやけに涼しい。
足元も手の先も首筋も、みんな冷たくなった。
おかげでぼんやりと春ボケしていた体と心が引き締まった(負け惜しみ)ということで自分を納得させる。

珍しい人から手紙が届いた。
私が若い頃に住んでいた所の向かいに住んでいたKさんからだった。年賀状で挨拶を交わすくらいしかお付き合いがなかったのに、突然封書の手紙が届いたからびっくりした。
Kさんの年齢は50代半ばくらいの女性なのだが、昔からキャラクター物が大好きで、ぬいぐるみとかファンシーな置物などを集めていた人だ。文字もいまだに丸文字だし、文面も知らない人が読んだら中学生のような文面。今回、白い便箋に「オバケのQ太郎」のイラストを手書きで描いてあったのにはちょっと苦笑。
「変わらないなぁ〜」と思いながら読んだ。
何か重要な出来事があったわけじゃないようで、私に手紙を書こうと思った理由は、旦那様がレンタルビデオを数本借りてきた中に、以前に(もう20年以上前)私が「いい映画だよ」と勧めたのが偶然入っていたそうだ。その映画を観て私を思い出して、どうしてもその映画の感想を書きたくて手紙を書いたということだった。
その映画というのは、ユアン・マクレガーが主演の「トレインスポッティング」で、確かに私の好きな映画だが、Kさんに「いい映画だよ」と勧めたことは申し訳ないがまったく覚えていない。
人ってけっこう重要なことでも忘れちゃうことがあるけど、そういうちょっとしたことを覚えているもんだなと感心した。
映画自体はとても感動したそうで偶然にも観ることができて良かったと書いてあった。

Kさんからの若々しい手紙

ちょっと悩ましいのは、返事を書こうと思うが、どんなテンションで書けばいいのか……
私は私でいいかな。
『やっほ〜、げんきぃ〜』なんて私にはやっぱり書けないもの。

『テンション低くてごめんよ』と最後に付け加えておこう。



読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。