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わたしが死刑囚になる日

【モノローグ・朗読作品】 不条理な夢を見たわたし


その途中、私は安物の喜劇のようだなと思って笑いが込み上げてきた。
どうやら、私は裁判にかけられたようだ。 罪状はよくわからない。
よくわからないどころか、私は裁判にかけられるような悪事はやっていない。
しかし、判決は死刑。
裁判長はいとも簡単に死刑という言葉を言ってのけた。 しかし、死刑ならそれでもいいんじゃないか、と私は案外諦めがいい。 多少胃の痛みを感じるものの、私の人生がこれで終わるのだという寂しさや悔しさもない。 罪状もよくわからないというのに、自分でも不思議なくらいその判決に納得している。
判決が出たら、すぐに執行というのがここの決まりらしい。 私と他の裁判で死刑と決まった見知らぬ二人とで、死刑が執行される部屋へと連れて行かれた。

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