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揺れながら 右手の中には アップルパイ

2021.11.11(木曜日) have my hair cut.

髪を切る。

いつも担当してくれている人が、いつもは元気いっぱいなのに今日は何故か無口で淡々と仕事をしている感じ。髪を切ってもらいながら『どうしたんだろう』と思う。時々「前髪はもう少し短くして下さい」と言うと「はい」と受け答えする程度。態度は悪くないのだけどいつもの調子が出てないって感じだ。友達でも家族でもない私が『どうしたの、何かあった?』などと聞くのはプライバシーの侵害だと思いグッと聞きたいのを我慢する。どんどん短くなっていく髪を目の前の鏡で見ながら時々担当者の顔も見ながら『何かあったんだろうな、何だろうな』『でも生きてりゃいろいろあるもんな』『人に言えないことだってあるし、言ってもしょうがないこともあるし』などと思っているうちに私の髪が出来上がる。

「お疲れ様でした。雨降ってるから気をつけてお帰りくださいね」と彼女は笑顔で言ってくれた。「ありがとう」と私も笑顔で返す。『彼女をを悩ましている何かが早く解決するといいのになぁ』と思いながら雨の中を歩いた。ついでにスーパーに寄って帰ろうと思って回り道をしてスーパーの前に行ったら中が暗い。臨時休業の張り紙がしてある。今日だけみたいだけど何があったんだろう。お昼ごはんを買おうと思っていたけどしょうがないからパン屋に寄ってサンドイッチを買った。おやつとしてアップルパイも一切れ買った。これで雨でも寂しくないわ。

断続的に雨が降る。

時折、嵐のような激しい風雨で窓ガラスが滝にあたっているようになる。こんなに降る予定だったっけ?天気予報では小さい傘マークが付いていただけなのに。まぁいいや、私はもう出かけないから。

アップルパイを食べる。

いつも見ているネットのサイト(mi-mollet)で気になる記事を見つけた。不定期で掲載される『文章術』を紹介した記事で、文章のもたつきを生む言葉に「という」と「こと」がある。その言葉の使用を極力減らしてもたつきをなくた文章を書くことを提案している記事だった。

例として...

*一番好きなのは「指輪を置いて帰る」というシーンです。

一番好きなのは「指輪を置いて帰る」シーンです。

*丸顔の私には丸メガネは似合わないという思い込みがありました。でも、店員さんが「ぜひかけてみてください」というので……

(修正案1)
丸顔の私には丸メガネは似合わないと思い込んでいました。でも、店員さんが「ぜひかけてみてください」というので……

(修正案2)
丸顔の私には丸メガネは似合わないという思い込みがありました。でも、店員さんに「ぜひかけてみてください」と言われて……

*センタープレスが入っていることで、太ももがすっきり見えます。

(修正案)
センタープレスの効果で、太ももがすっきり見えます。

などがあげられていた。なるほどなと思う。こういうのは特に気にすることなく流れでいつも使っているが、なかなか他人は指摘してくれない。良いことを知ったと思う。興味のある方は↓

私のように日常をダラダラと書くだけの文章なら、それほど注意は必要ないと思うが、ある程度の長さの小説などを書く時はこういうのを知っているか知らないかで差が出ると思う。どこかもたつく、どこかまどろっこしい...などの不快感はこういうところにあるのだろうと思う。

何をするにもある程度の勉強は必要だな。

100%揺るぎない才能の持ち主以外は...


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イトカズ
読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。