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然もないことをつらつらと、

2022.12.4(日曜日)  an overcast sky

花曇。

花曇は本来なら桜の咲く頃の薄く曇った空模様のことを指すのだが、今日は何となくそんな感じの空だ。
雲が薄くて太陽の光が無きにしも非ずの状態。空気もぼんやりとしている。
まぁ日曜日の朝ってこのくらいのぼんやり感がある方がいいかもしれない。
お出かけ予定のある方にとっては、そりゃもう快晴に越したことはないのだろうが、出かける予定のない中年夫婦にとってはちょうどいい天気なのだ。

そう思っていたら、夫から「今日の桑田佳祐のライブチケットが1枚余ってるんだけど行かない?」と誘われる。
友人と行くつもりでチケットを入手したらしいのだが、その友人が急用で行けなくなったからという理由らしい。
いくら誘われてもそれは無理だと思う。
最近の音楽イベントの紙チケットは本人しか通用しないようになっている。転売を規制するために入り口でチケットにある名前と一致するか顔写真付き身分証明書の提示が義務付けられている。
そのチケットを見ると夫の友人の名前(男性)がきっちり印字されていて『入場の際、顔写真付き身分証明書で本人確認させていただきます。確認が取れない場合はいかなる場合でも入場をお断りします』とちゃんと書いてあるではないか。100%無理である。私が男に変装しても無理である。
夫は諦めきれずに主催者に電話をして確認するが「ダメです」と断られたみたいだ。寂しそうに小さな声で「ダメですか...」と言っている。
可哀想…。
「ひとりで行ってらっしゃい。そしてしんみりと歌声を聴いてらっしゃい」と、夫に言った。
「あぁ〜あ」とため息をつく夫…可哀想オーラ満載だ。

スーパーのチラシに日本産の蟹の大売り出しを見つける。
今季はまだ蟹は食べてない。
あとで買いに行こう。
関西人だからだろうか、冬に蟹を食べないとなんか間抜けな冬になる。
ヘタするとクリスマスよりお正月より、蟹だ。
それも今夜叶うと思うと嬉しい。

午後、行ってきた。
蟹を物色しているときに、近くにいたおばさんが「これはあまり身が入ってないわね」「こっちのは小さいわ」とか言いながら素手で触りまくっていて、ちょっとゲンナリした。結局そのおばさんは買わずに去って行った。
彼女が触ってないところの蟹を選んで買った。
夫が食べるかどうかわからないが、2杯買って蟹酢も買う。
お鍋に入れると身が縮むので、すべてボイルして食べるつもり。
楽しみ。



先日、通販で買ったスニーカーが送られてきて、早速部屋の中で履いてみたらやけに小さい。よく見てみるとサイズが違っていた。23cmを注文したはずなのに22.5cmが送られてきていた。洋服なら多少サイズが違っても着れるけど靴はそうはいかない。私が注文するときに間違っていたのならもう諦めるけど注文履歴を見たらちゃんと23cmを注文していた。問い合わせをしたら「サイズ交換いたします。もういらないということでしたら返品もお受けいたします。着払いで送って下さい。申し訳ありませんでした」と丁寧に謝られ、デザインが気に入っていたので返品はせずにサイズ交換してもらうことにした。
「本当にご迷惑をおかけしました」と何度も丁寧に謝ってらした。ちょっと手間がかかったけど、こうやってちゃんと謝罪ができる会社は好感が持てる。また利用しよう。

夕刻になって、花曇っぽかった空の雲の割合が多くなってきた。
雨が降りそう。
寒くはないけれど、猫のために床暖房を入れた。
窓ガラスの汚れが気になり窓拭きをする。3枚ほどのガラスを拭き終えた時点で乾燥した爪が割れた。意気消沈して窓拭きをやめる。
じっと手を見る。ガサガサしてて、節があって、長く生きた人の手だなと思う。手だけは如実に年齢を表すなぁ。まだまだ生きるつもりでいるのだけど、もうちょっと頑張って欲しいなと思う。





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イトカズ
読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。