愛の匂いのするスープ
一歩進むごとに、過去の一歩が失くなっていく。
いつかこの場所もゼロになってしまうのだろう。
『霜柱を踏みながら 18』
先日何気なく見ていたテレビドラマの中で、不治の病でもうすぐ死ぬであろう娘がお父さんにひざ枕で耳掃除をしてもらうというシーンがあった。子供の頃の思い出を最後にもう一度味わってみたいという娘の願いに応えた父の姿がそこにあった。そのシーンを見た時に、とても悲しい場面のはずなのだけどすごく懐かしい気持ちが込み上げてきた。それは、ずっと忘れていたけど私も子供の頃こう