【ギター#1】ポール・マッカートニー&ウイングスUSAライブの時から…
デニー・レーンが使っていたIbanez 2670、「ジェット」の『♫ ンカカ カッカ!』とは。
中学生になってエレキを始めてから、ダブルネックに非常に興味を持ち始めました。今でこそ数本所有していますが、当時は高嶺の花。教科書の隅に鉛筆で、よくダブルネックの絵を描いていたっけ。ジミー・ペイジにジョン・マクラフリン、そしてウイングスのデニー・レーン…。
ポール・マッカートニー&ウイングス、レコードのLiveアルバム「Wings Over America」はどこのレコード店でも店頭に並び、劇的に売れました。このアルバムはウイングスのエッセンスが全て集約され、これだけ聴いていればこのバンドが何たるかを語れましたよ。なんせ、ビートルズ解散後、ポールがやりたかったことを、分かった気にさせる盤なんです。
このレコードの最初が「Venus And Mars」、「Rock Show」、「Jet」と、名曲メドレーになってます。ジェットの曲中でエレキの『♫ ンカカ カッカ!』というスクラッチ音がサウンドのキメになってて、これが実にかっこいい。
ところが意外にも、自分の持っていたギターでその音を真似ようとしてもしっくりこない…サウンドの鍵は、ピックアップとその回路にあったのです。
このIbanez 2670のハンバッキングはギブソンやディマジオのそれと比べて、やや金属っぽい独特な音がします。PUカバーも音に色をつけてる感じ。さらに、それぞれ金色のプレートに載っている小さな2つのセレクターがフロント/リヤ各ピックアップに連動した3連フェイズ・スイッチ(オン/オフを兼ねる3点トグル)になっていて、ここを弄るとジェットで聴けたあのスクラッチ音のそっくりさんが作れるという訳です。
ピックアップはギターの音質を左右する決定的なモノで、自分は他のギターにもPUを載せ替えたりしてますので、これからもそんなことを書いていきます。
最後にIbanez 2670の写真でも貼っておきましょう。
続く…