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蜂場の開拓
7月も中旬に差し掛かり、相変わらず猛暑が続いています。温暖な千葉県の場合、ミツバチは越冬よりも越夏の方が厳しく、「夏をどう乗り切るか」で一年の成績が決まります。越夏の理想的な環境は、涼しい木漏れ日の下で風通しが良く、近くに綺麗な水場があり、蜂場から半径2キロ圏内に夏の蜜源植物があるような場所です。
今週末は、いつもお世話になっている造園会社さんからの紹介で、木更津市某所にあるマテバシイの林を整備しました。マテバシイの林の中は極相林となっており、下草はなく、真夏に巣箱を置くには最適な環境です。また、周囲にはミツバチにとって重要な蜜源であるカラスザンショやタラノキ、ニセアカシヤなどのパイオニアプランツ(遷移の初期段階に侵入する先駆植物)がたくさんありましたが、極相を形成しているマテバシイの林は半分くらいがナラ枯れ病で枯れていました。おそらくマテバシイの林は近々に消滅し、裸地となった場所にはまた新しいパイオニアプランツが新しい芽を出す事でしょう。
仕事が終わり、夕方遅くに参議院選挙の投票に行って来ました。社会情勢は一見すると非常に混沌としておりますが、時代の過渡期には、良い事も悪い事も同時に起こります。自然現象も社会現象も絶妙にリンクし常に変化していますが、個人個人が現象を冷静に俯瞰し、真実を見極め、時代の流れを読む力を養う事が何よりも大事だと感じています。