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花粉が利益を圧迫?

昨日は、ヤマザクラの貯蜜を確認するために2日ぶりに内検しました。雨が続いたため予想通り貯蜜はすべて消費にまわり、蜜はほとんど残っていませんでしたが、その代わりにいろとりどりの花粉がたくさん入っていました。ちなみにミツバチにとってハチミツはエネルギー源、花粉はタンパク源となります。

ハチミツや花粉といった保存食(在庫)は、ミツバチにとって言わば棚卸資産であり、コロニー(企業)の資本が形を変えたものです。コロニーが在庫を抱えるということは、女王が産卵に使える巣房が減る事を意味していて、法人会計的にはキャッシュフローが減少し、その企業の資金繰りを圧迫してしまうことと同じです(例えにちょっと無理がありますが)

一般企業の法人会計の場合、在庫ではなく現金としてもっていれば資産の流動性も高まり、設備投資や資産運用などに回す事もできますが、在庫として資本を固定化してしまうと、その資本は利益を生み出しませんし、何よりも過剰な在庫は保管場所を独占し、数字には表れないコストがかかっていたりします。この件に関しては私も反省しなければなりません(^_^;)

ミツバチのコロニーという名の企業を経営管理する養蜂家としては、春のこの時期は特に、花粉やハチミツと言った資本の固定化は極力避け、女王蜂の産卵というキャッシュフローを増加させて、将来の投資に備えることが重要な仕事となります。

これからは余剰な貯蜜はこまめに採蜜したり、当面必要ないと思われる余分な花粉枠は抜いて空の巣ヒ枠に交換するなどし、在庫をコントロールする事が養蜂上の大事な経営手段となります^_^


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