【DTM】平均律以外の音律を活かす
ほとんどの人が使わないと思いますが、SPECTRASONICS TrilianやNI KONTAKT Factory Libraryなどには平均律『以外』の音律を選ぶオプションがあります。
普段はEqual Tempered(平均律)になっています。
詳しいことはざっくり割愛しますが、要するにここを変更するとピアノの音程感から離れていき、平たくいえば音痴になっていきます。
よければ活かす、ダメならやめる
このオプションは、正しいピッチが取りにくい楽器で試してみるといい結果が得られるかもしれません。例えばウッドベースはフレットがなく、生演奏では正しいピッチを取りにくい楽器です。ジャズのコンボ演奏をシミュレーションするときにTrilianのSCALEを変更すると面白いでしょう。
(ピタゴラス音律で試してみるのが初歩だと思う)
あるいはストリングスも正確なピッチが取りにくい楽器です。試してみると面白いでしょう。
これはMeantoneをキーに合わせて使っていますが、まぁなんだろう、理論的にこういったオリエンタルなピッチを解説することはできるのですが、あまりにもマニアックなので実用的には「試してみて変だったら止める」「よければ活かす」くらいの取捨選択で十分だと思います。
KONTAKT Factory Libraryなら、Pureにしてキーを曲に合わせて使うだけでも全然違うと思うので、試してみては。
詳しく知らなくたって耳で判断すればいい
所詮打ち込みのTipsなので、なんか違うな?って思ったら止めればいいし、「良さが分からない」ならば現状その人におって必要としていないテクニックなので、頭の片隅においておくくらいで十分でしょう。
特殊な音律にはそれぞれ歴史があるし、その正統な使い道(僕はそんなものは無用だと考えている)もあるんですが、その知識はDTMの制作にそれほど役に立つものではないので、完全にスルーしていいと思います。
僕は偶然、David Fiuczynski氏に師事してこういった音律に興味を持ち、今は音源制作に活かしていますが、本来は「全部平均律でいい」し、キャリブレーションをいじる必要もないでしょう。
ですがもし、ストリングスアレンジが「なんか違うな?」と感じたり、ジャズバンドのアレンジが「いかにも打ち込みっぽいな」という時は、こういった音律が原因かもしれません。試してみる価値はあると思います。
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