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2020年の個人GOTY

はじめに

2020年は新型コロナウイルスが蔓延してしまったこともあり、多くのイベントが中止となってしまいました。自分も非常に楽しみにしていたゲーム関連のイベントがなくなり非常に残念です。それに対し日本におけるゲームの売上は非常に好調だったと思います。「あつまれ どうぶつの森」の爆発的なヒットや次世代機の発売など、多くのターニングポイントにもなった年だったのではないかと思います。

個人としては月に4本、計36本のゲームをクリアすることを目標にしていましたが、29本クリアという結果で目標にはやや届きませんでした。それ以外に今年は16本程度購入しクリアまでたどり着くことができていません。仕事が忙しくなってしまったことやリアルが忙しくなってしまったことなどがありますが、来年も程々に頑張りたいですね。ここからは今年遊んで非常に遊びたいタイトルをピックアップしてゆきます。順位付けは基本せず、タイトルの見どころを紹介する形とします。

ATRI -My Dear Moments-

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「沈みゆく世界で、君を見つけた。」がキャッチコピーの「ATRI -My Dear Moments-」は今年期待の1本でした。普通のビジュアルノベルだと思っていたのですが、発売前に発表された価格が安いことから、短めの作品であることが前々から買い手にわからせる手法が活きたタイトルだと思っています。

コンパクトながらイラストがとても美しい。キャラクターが少ないという点を活かし、それぞれの個性がしっかりと描かれています。また、キネティックノベルのような形式で、主人公とメインヒロインのアトリとのストーリーのみをしっかりと描いているところが非常に面白かったです。いわゆる、全年齢のビジュアルノベル(ギャルゲー)はなくなりつつあるジャンルになってしまっていると感じますが、今後もアニプレックスエグゼには頑張っていただきたいです。

void tRrLM(); //ボイド・テラリウム

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今年のキラータイトルです。発売前は「またローグライクか」なんて思っていたため、そそられませんでしたが発売日に本作のヒロインとなるトリコに惹かれて購入しました。発売当初はマップの生成が批判を生んでしまっていましたが、細かな問題点に目をつぶれば良くできていた作品だったと思います。主人公のお世話ロボットとの世界観はもちろん、レベルアップ時に発生するランダムなカード要素は自分のようなローグライク初心者にはあっていると思います。

日本一ソフトウェアの新規IPとしては売れているようで、2021年にはDLCも発売されるようなので今後に期待したいです。

あつまれ どうぶつの森

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DSで発売された「あつまれ どうぶつの森」と出会い、本シリーズを遊ぶのは自分は3本目となります。本作も発売前は全く期待していませんでしたが、遊んでみるとやっぱり楽しい。家具を外に置くことができる要素や島の土地を作り変えることができる要素に関しては本作の魅力を大幅に引き上げていると思います。

個人的には過去シリーズに登場していた家具が大幅になくなってしまった部分に関しては非常に残念ですが、シリーズのいいところを引き継ぎつつ、Switchのタイトルとして大幅にパワーアップ。さらに、Wi-Fiの普及によりインターネットを通じたアップデートを前提としたゆるいサービス継続型のゲームへと進化させた点に関しては、素晴らしいとしか言いようがないです。

プラネタリアン~ちいさなほしのゆめ~

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私はCLANNADを購入して入るものの、まとまった時間ができたときにやりたいなぁなんて思っていてプレイできておらず、本作が初のkey作品となりました。なんで本作をプレイし始めたのかというと人に勧められたからというなんとも微妙な理由なのですが、まず正直な感想を述べると「やられた」としか言いようがありません。

自分はハッピーエンドが好きなので、先ほど紹介したATRIと同様にこういったエンディングに関しては100点はつけません。しかしながら、序盤から漂う救いようのない世界。その中で描かれる主人公とメインヒロインほしのゆめみのドラマ。淡々とした語りによるストーリーテリングやゲームならではの訴えかけてくるストーリーに泣かされました。あまりに悲しい作品であったため(いい意味で)もう2度と遊ぶことはないですが、終わってからプレイしてよかったなと思わされた作品です。

アンリアルライフ

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こちらも2020年、非常に楽しみしていた作品の1つ。自分はインディー作品がとても好きなのですが、今年遊んだインディーの中でも軍を抜いて素晴らしい作品であり、サイバーパンクバーテンダーアクションことVA-11 Hall-Aに並ぶ傑作であったと思っています。

2D横スクロールのアドベンチャーは古き良きゲームの楽しさを蘇らせてくれるのですが、どの点をとっても非常に良質に作られていると感じました。自分はゲームを評価する点として新しいジャンル(今まで見たことがないような要素)を求めてプレイしている節があり、昨年発売されたDEATH STRANDINGにも非常に感動しましたが、そういった点に関しては本作が2020年の1位と言っても過言ではない。夜をドットで描く美しさや意味深なストーリー、フリーゲームなどを彷彿とさせる要素などなど、作者の好きが詰まった作品となっていたのではないかと思います。

マルコと銀河竜

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本作はノラと皇女と野良猫ハートを手掛けるスタッフたちによる全年齢のアドベンチャー。メインビジュアルが公開されたときから非常に楽しみにしていましたが、期待を大幅に上回る作品となっていました。イラストレーターさんたちが描くかわいい&かっこいいイラストが1000枚以上のCGによって怒涛の嵐。どんな人でも笑って楽しめて最後はしっかり泣かせにくるストーリーも必見です。

テキストとキャラクターの立ち絵で楽しませるビジュアルノベルでありながら、大量のCGによって目まぐるしく変化する展開は、ゲームを普段あまり遊ばない人やノベルゲーがあまり好きではない人にも刺さってくれると思います。ビジュアルノベルというジャンルのレベルを大きく引き上げた今年を代表する作品です。

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