見出し画像

地域リハビリの職場って認知度の割には人気がない！？

バズヤマ＠UP Life | 組織科学を使うCHRO
〜本記事の要約〜
地域リハビリに関わっているセラピストは全国に６万人弱もいるのに人気がない世界。そこには、。しかし、そこには地域で働くセラピストの割合が関係していた！？
そして、不人気な世界だからこそ見えてきた新しい働き方とは・・・？

誰もが一度は耳にしたことがある“地域リハビリテーション”。

その職域に興味を持っている方は60%弱もいるようです（対象者少なめですが）。

だがしかし。とにかく地域リハビリ関連施設に就職するPT,OTが少ない。

働いていて「こんなに魅力があるのにっ・・・！」と思いながらもどかしい思いをしてきました。

てことで、今回は地域リハビリの職場がどれだけ人気が無いかを調べてみました。

(ここだけの話。地域リハビリは需要がめちゃくちゃ多い上に、人気がないと言うことはセラピストが活躍し放題の場所ですよ)

①そもそも地域リハビリテーションって何？

地域リハビリテーションとは、障害のある子供や成人・高齢者とその家族が、住み慣れたところで、一生安全に、その人らしくいきいきとした生活ができるよう、保健 ・医療・福祉・介護及び地域住民を含め生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行なう活動のすべてを言う。
一般社団法人 日本リハビリテーション病院・施設協会

分かる様で分からない、曖昧なもの。そんな時はこちらの記事をご覧ください。

これら記事を見れば大体分かるかと思います。つまり、地域リハビリは「その人が住み慣れた場所で心地よく過ごすための支援全て」を指します。もっと簡単に言うと、めちゃくちゃ自由ということです。

ですので、機能訓練も福祉用具の選定も自治会活動への参加促進も、生活を豊かにするためのものであれば全て地域リハビリです。

てことで、おおよそ地域リハビリが何か分かったところで、本題であるどれだけ地域リハビリが人気がないかを調べていきます。

②地域リハビリに就職するセラピストは6万人もいるのに人気がないってどう言うこと？

なんと、地域リハビリ(訪問リハ・通所リハ・通所介護・老健など)にいるPT,OTは推定６万人弱います！

※上記の結果は簡易的に算出したものです。実数値は異なる場合があります。

パッと聞くと「何だよ、大人気職場じゃん」と思われるかもしれませんが、ここには大きな落とし穴が。

実は、セラピストが地域リハビリ関連の施設に在籍する人数は1施設あたり0.1〜1.7人です。
病院勤務の方なら分かると思いますが。1つの職場にセラピストが1人いるかいないかって異常に少ないです。

また、PT・OTの全体比率で見てもその不人気さは明らかです。

現在、PTとOTの数を合わせると約30万人。そのうち病院勤務は70%、人数にすると約21万人！
一方、地域リハビリ分野のセラピストは約6万人なので約20%。

厚生労働省の資料によると、2025年には医療機関のPT・OTの供給（働き手の数）は需要（求められる数）を超えるとされています。
なぜ、こんなにも飽和しているのに地域にセラピストは進出しないのか・・・？

③セラピストが地域リハビリに参入には今がチャンス！？

日本リハビリテーション病院・施設協会は地域リハビリに対して、以下の様な課題を提唱しています。

これをリハビリ職が関係ないと思うか、リハビリ職が関われば解決しそうな課題と思うかで地域リハビリに対する見方が変わります。

私個人的には、上記の課題はセラピストが関わることで解決の糸口に繋がるのではないかと推測しています。

なぜなら、この課題を解決するのに必要なセラピストの働き方が、地域包括ケアシステムにおけるセラピストの働き方で求められていることが一緒だからです。

引用　厚生労働省：介護予防・日常生活支援総合事業ガイドライン(概要)

これって、セラピストにチャンスありすぎじゃないですか！？

問題は、セラピストが地域リハビリの支援事業をマネジメントを出来るかどうかです。
訪問看護リハなどでプレイヤーとしてだけ動くのであれば臨床さえ勉強していれば良いです。

しかし、地域包括ケアシステム的に求められている働き方をするのであれば、以下の知識が求められます。

・組織運営の開発
・地域資源の種類と特徴
・コミュニティーマーケティング
・健康増進や疾病予防に関するエビデンス
・目標設定に沿った介入や組織的ハンドリング

これらに馴染みのないセラピストがほとんどかと思っていませんか？

でも、実は普段の業務でやっているはずなんです。

・チーム医療としての働き
➡組織運営、ハンドリング
・患者に対する計画書の作成と説明
➡目標や課題に対する指針の提示
・普段の介入や研究業務
➡エビデンスの構築や根拠に基づいた介入　etc

普段の業務を丁寧・丁寧・丁寧にこなすことができれば、地域リハビリでも即戦力となれると思います。

セラピストの活躍出来る要素が詰まった世界。
人気が無い今のうちがチャンスですよ！！！

もし、記事を読んでも意味が分からんと言う方は是非、一度弊社のUP Lifeをご見学いただくか@yamakentooooのTwitterを見ていただければと思います！

てことで、最後までご覧いただきありがとうございました。
おもしろいと思った方は是非、スキ・フォローを押していただけると幸いです！！

いいなと思ったら応援しよう！