羊と蜂の巣
あるところに、若い羊がいた。
若い羊は、他の羊たちと一緒に草を食べていた。
若い羊は、ブーンという音がして、
周囲を見渡すと、一匹の蜂が飛んでいた。
若い羊は、その蜂を追いかけ、森に入っていった。
ぐんぐん追いかけると、蜂は、木にぶら下がった丸い蜂の巣に入っていった。
若い羊は、蜂の巣を見て、仲間の羊が木にぶら下げられてると思い、助けなきゃと思った。
そして、木にぶつかりはじめた。
必死に、ぶつかってると、蜂の巣が地面に落ちてきた。
中にいた蜂たちは、びっくりしてどこかに逃げてしまった。
残された蜂の巣に、若い羊は、大丈夫かいと声を、かけた。
蜂の巣は、返事をしない。
若い羊は、助けた羊が弱ってると思い、
蜂の巣を咥えて、仲間のところに走っていった。
そして、物知りな年寄りの羊に、この羊を助けてと言った。
年寄りの羊は、メェメェと笑いだし、これは蜂の巣だと教えてくれた。
そして、蜂の巣の中には、蜂蜜があるということも教えてくれた。
羊たちは、みんなで蜂蜜を食べた。
甘くてとてもおいしかった。
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