クリミア半島について簡単なご紹介
私の思い出
私はウクライナの北中部で生まれましたが、私にとってクリミアは山と海の象徴です。私たちの地域にはそのような風景はありません。初めてクリミアを訪れたのは11歳の冬のことでした。その時、人生で初めて海を見ました。それは1月のことで、通常クリミアはジトーミル(キエフの近くにある町)ほど寒くはなく、雪はめったに降りません。しかし、クリミアの人々を驚かせるように、私たちがエウパトリアのサナトリウムで10日間滞在している間、ずっと雪が降っていました。地元の人たちは「ジトーミルから雪を持ってきた」と冗談を言っていました。シンフェロポリやセヴァストポリ、ヤルタ、アリュシュタなどの文化的・歴史的な場所も訪れました。
次にクリミアに行ったのは18歳の夏、家族と一緒の休暇でした。今回は海でたくさん泳ぎ、山を登り、地元のおじいさんやおばあさんと話をしました。彼らは私たちに興味深い話をたくさん聞かせてくれました。
今回はクリミア半島について簡単なご紹介したいと思います。
クリミアの歴史:
クリミアは、古代のタウリ人やスキタイ人の定住から始まる長い歴史を持っています。何世紀にもわたり、クリミアはギリシャ、ローマ、ビザンティン、オスマン帝国など、さまざまな帝国の支配下にありました。18世紀にはロシア帝国に征服され、1783年に正式にロシアの一部となりました。その後、クリミアは黒海沿岸の重要な戦略的地域となりました。
20世紀に入り、ロシア帝国の崩壊後、クリミアはソビエト連邦の一部となりました。第二次世界大戦中、クリミア・タタール人はナチスと協力した疑いで大量追放に直面しました。戦後、クリミアは荒廃し、1954年にペレヤスラフ協定の300周年を記念してウクライナに譲渡されました。
現在の状況:
2014年、ロシアは物議を醸す住民投票の後、クリミアを併合しましたが、この投票はウクライナと多くの国々によって認められていません。併合は国際的な批判とロシアに対する制裁を引き起こしました。現在、クリミアは事実上ロシアによって支配されていますが、法的にはウクライナの一部として認識されています。
現在のクリミアでは、軍事化が進み、人権が制限されており、特に併合に反対するクリミア・タタール人やウクライナ人に対する弾圧が行われています。国際社会は依然としてこの併合を認めておらず、クリミア問題はウクライナとロシアの関係における重要な課題の一つとなっています。