NARUTO

ただ一人ぼっちだった。
自分を知って欲しくて悪い事を沢山した。
皆に怒られる事だけが皆との唯一の繋がり。
そんな不器用な男の子が皆の希望に変わるまでの物語。
言葉にすればそれだけの物語なのにどれほど私たちを魅了してくれただろう。
サスケを救うため、仲間を救うため、里を救うため、必死に足掻いて傷ついて、自分の中に巣食う魔物と共存しようと藻掻く彼の生き様は、私の心に確かに響いた。
絶対に諦めない心、自分は出来ると信じて険しい道の歩き方を一つ一つ確かめ、覚えながら進んでいく彼の姿は私の支えになっていった。
周りにいる人の過去も、未来も全部抱えて寄り添う彼は「ヒーロー」そのものだった。
ページをめくる度、彼のそばにいるような気がして一緒に喜び、悲しみ、怒り、優しくなれた。
その全てが読む人全ての強さになり、原動力に変わる。
「才能がなくても出来る、変われる。」そう確信させてくれた君になんてお礼を言えばいいだろう。
貴方の優しさも強さも、私の希望に変わった。
「まっすぐ自分の言葉は曲げねぇ、それが俺の忍道だ!!!」
その言葉だけで、私は今日もまたひとつ強くなれる。

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