思い起こさせるのは優しい低音に乗せられる優しい歌詞。 この映画に綴られる純粋で好奇心溢れる、勇敢な少年達はとても眩しく、暖かく、優しさに満ちていて、見ていると色褪せた昔の風景を思い起こさせる。 冒険をする為に家族から離れた彼らの寂しさや好奇心、悲しさ、そこから産まれる友情が私達の心を暖かくさせてくれた。 列車に迫られ、ヒルや犬に襲われ、辛い思いがあるけれど、君がいるから強く居られる。 そんな気持ちが込められたスタンド・バイ・ミー。 エンディングが流れた時、そこにいる人達は静
仕事もプライベートな不安も全て辞めて捨て去って 京都旅行に行って歴史や自然を堪能した後、どこぞの綺麗な海に行って 散々浸って沈んだ後、アンドロイドになって帰ってきたい。
貴方は風に乗る。 風を読み、風と共に遥か彼方へ。 貴方の強くたなびく優しさに人々は惹かれ進んでいく。 虫や草木と心を通わせ、人間の愚かさと輝きに苛まれながら強く自分を信じて飛んでいく。 真実を知るために空を飛び、心を痛め、切なさに涙を流し、心を通わせた物の中に優しさを感じて先へ進む。 その心に傷を重ねながら修羅の道を進みながら、 切なく響く声を目指し飛んでいく貴方の姿。 正しさを求めながら罪を重ね、時には通り過ぎ、貴方は進む。 誰もがあるべき場所へ、たとへ悲惨な未来へ
カムパネルラ あの日、貴方はどうして遠くへ行ってしまったのか。 貴方の優しさがもたらした甘やかな罪悪感が いつまでも僕の奥深くに根を下ろす。 貴方が優しい事を知っていて、僕は見て見ぬふりをした。 僕が正しいんだと思いたくて、自分の傲慢さに貴方を溶かした。 貴方が彼とすれ違う時、とても侘しい顔をしていたのを知っていたのに。 星祭りの日。僕は彼を笑い、馬鹿にした。 そんな僕を、君は水底から救った。 僕はあの日、月の光に煌めく天の川の中へ落ちた。 もがいてもがいて、意識が遠のく
貴方は遠くへ行ってしまった。 誰も知らない海のずっと向こうへ。 私は貴方の面影を背負いながら夏の日差しの中、ずっと歩いていく。 向日葵が背に落としたその影に貴方を重ねては足を止め、ただ祈りの言葉を零す。 貴方の今迄が消えないように、貴方の抱えたその憂いや苦痛が、真夏に降るこの雨に流れてどうか安らかでありますように。 貴方が私を忘れてしまったら、どれだけ寂しいだろうと思いながらひっそりと息をする私はとても愚かで、知らずのうちに頭を垂れる。 私のこの祈りが風に乗るなら貴方に届い
初めて彼の音楽を聴いたのは、ジブリ映画の中だった。 優しく、暖かく、そして時に力強い彼の音楽に 心を奪われた。 彼の音楽が画面の中に生きる勇敢で優しい人物達を彩っていく。 言葉にしない思いが音楽を通して心に伝わる。 自然の美しさが透き通るようなピアノの音で現れてくる。 彼の自然に対する思いや、物語に対しての向き合い方。人の気持ちを感じ取る鋭さ、 ただ純粋な音楽がこれ程心地よく響くなんて。 彼の音楽には忘れていた大切な心を思い出させる力がある。 その力に何度救われただろう。
景色を見せてくれる音楽が好きだ。 その音の繋がりを聞くだけで行ったことのない景色が目の奥に広がる。 久石譲の作る音楽には景色が見える。 真夏の日差しの下、暑さに揺れる木々を見ながら眩しさに目を細める。 海の優しい流れを眺めながら、その中に潜むまだ知らない秘密に心を踊らせる。 色付いた花々に優しく触れる穏やかな昼下がり。 落ち葉を拾い集め、これから訪れる寒さを感じる。 雪の色に染った街並みに、足跡を一つ一つ付けながら歩いていく深夜。 彼が見せてくれる景色はなんとも暖かく、優
ただ一人ぼっちだった。 自分を知って欲しくて悪い事を沢山した。 皆に怒られる事だけが皆との唯一の繋がり。 そんな不器用な男の子が皆の希望に変わるまでの物語。 言葉にすればそれだけの物語なのにどれほど私たちを魅了してくれただろう。 サスケを救うため、仲間を救うため、里を救うため、必死に足掻いて傷ついて、自分の中に巣食う魔物と共存しようと藻掻く彼の生き様は、私の心に確かに響いた。 絶対に諦めない心、自分は出来ると信じて険しい道の歩き方を一つ一つ確かめ、覚えながら進んでいく彼の姿は
どれだけ辛くて大変で難しくても やめていられないものがある人は強い。 楽器を弾く事でも、絵を描く事でも、踊る事でも、勉強する事でもなんでもいい。 どれだけ辛くても心が動いてしまうものに向き合っている時間だけは世界から切り離されて 自分自身と向き合っていられる。 批評なんて耳に届かなくて、自分の持っている美しさとだけ対話している。 そういうもののために生きている。 世界の批評なんてただの戯言で、 なんと言われようと自分の中に培われた感情だけが正義になる。 自分を救う物を作り出す
私が死ぬ時 きっと貴方は傍にいて 私の右手を優しく握ってくれながら 今まで2人で過ごした日々を 楽しそうに語ってくれるのでしょう。 そのどれもが些細な事でくだらなくて でも何より幸せで 私は貴方の楽しそうに話す声を聞きながら ゆっくり目を閉じるのでしょう。 貴方の憂いを私が全て払えるように 貴方の優しい笑顔がいつまでも絶えないように 貴方の幸せがずっと続くように そう願いながら。
音楽がなり続ける約5分間は浮世離れした心地良さ。 ベースの低音が心を踊らせる。 ギターの音に痺れがやってくる。 ドラムの音に足が動く。 彼の声に眩しさがある。 音楽が好きな事が音を通して伝わってくる。好きなように歌って、リズムに乗って。 聞く人を夢へ連れ去ってしまう。 海を、朝日を、夕陽を。 時にはネオンライトが瞬く街並みを見たくて彼の音楽が聴きたくなる。 音楽の向こうに景色が見える。 それは明るくて優しい暖かい景色。 いつかどこかで見たことのあるような、その輝きの正体を
あなたが死ぬ時 その瞬間私はきっとあなたのそばにいて くだらない話で大笑いした日や くだらない思想を押し付けあって喧嘩した日や くだらない理想論を語って手を取りあった日の事を 星が空をかけていく様に思い出して 堪らず貴方の顔を撫でて そうしてゆっくり目を瞑ったあなたの優しさに 私はきっと涙するんでしょう。
生い茂った木々を走り抜けていく。 走り抜けた先にパッと広がる真っ青な海と 海を照らし煌めかせる燦々と輝く太陽。 イントロがなり始めた瞬間、そんな情景が頭に広がる。 走るようなギターの音と世界を広げるような管楽器が重なり 途端に夢の中へ連れ去られる。 音が鳴った瞬間見たことも無い光景へ連れ去ってくれる音は魔法か。 いや、もう一度、もう一度とあの光景を見たくて聞いてしまうそれは麻薬か。 美しい夢をもう一度。 繰り返し同じ夢へと連れ去るあの音楽をもう一度。
小さい頃によくジブリ作品を見た。 最初はもののけ姫もハウルの動く城も 本当に怖くて仕方なかった。 怖くて仕方なかったのに 映画を見終わったあとは家の庭に生えてる草を見つめては何か特別な感情を覚えていたし ドアノブを捻る度に上の方に4色のダイヤルがあることを想像して、外に出て変わらない風景に少し悲しくなったりした。 大人になって改めて見返すと、考える事も増えて 小さい頃よりも繊細な感動を得る事が出来た。 自然の大切さとか、人との関わりの尊さとか、 物に対する愛着とか、沢山考え
ずっと絵を描くのが好きで 小学生から何となく絵を描いてた。 高校は勉強もしたくなかったのもあって デザイン科に進んだ。 そこでデッサンを学んだけど、自分の興味の無いものを描くってやっぱり難しくて身が入らなかった。 そんなこんなで今就職して全く絵に関係ない職場で、同じ職場の人とも仲良くやれてて 凄く心地いい環境なんだけど、 やっぱり絵を描くことからは離れられなくて、 別に特別好きって訳でもなかったのにどうしてペンを持ってしまうんだろう、描いたら苦しくなるだけなのに。ってずっと思
ベロンベロンに酔っ払いながらギターを抱える兄貴。飲みの場でたまたま出会った全く血の繋がってない兄貴。いわゆる兄弟分というやつ。 紙タバコ咥えてチューニングしてる姿がなんとも渋くてかっこいい。 しかし泥酔している為、一向に音が合わない。 結局「俺は自分の耳を信じる!!」なんて言い始める始末。 カッコつけてもつけられない兄貴は最高だなー。 なんてチューナーにキレてる姿を見ながらこっちもアルコールが入った頭でぼんやり思う。 やっとチューニングが終わって弾き始めるとそれはもう惹き込