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言いたいことはとにかくシンプルにしろの話

こんにちは、コンサル転職の中の人、「コン転」です。

現在、事業会社などで勤務されていて、未経験でコンサル業界に行きたい方(就活生含)を主な読者の対象にして、noteを投稿しております。

今回は、言いたいことはとにかくシンプルにしろというテーマについてpostさせていただきます。

コンサルにスタッフクラスで入社したことがあれば、必ず一度は上司から
「何を言いたいのかわからない」
「つまり、どういうことですか?」
「一言で言うと、なんですか?」

などと聞かれたことがあるかと思います。

上司に自分の言いたいことが伝わっていない場合、原因としては、下記3点が挙げられます。

①自分が言いたいことを頭の中で整理できていない(自分の情報処理技術が原因)
②言いたいことを頭の中で整理できてはいるが、わかりやすく相手に伝えられていない(自分の情報伝達技術が原因)
③相手が自分の言いたいことを理解する力がない(相手の情報理解技術が原因)

コンサルファームにおいては、通常、上司は自分よりも優秀であるので、③が直接の原因となるケースはそう多くはありません。
(仮に③が原因だったとしても、いわゆるおばあちゃんでも理解できるように(=グランドマザーテストをクリアできるように)自分の情報処理・伝達技術を向上させれば良い話であるので、③を真因とするのはやめましょう)

ということで、自分の①②の技術に目を向けたいところです。
それぞれの具体の詳しい技術は諸本に記載されている通りなので、本noteでは、その根本にある思想(「そもそもどうして言いたいことをシンプルにしないといけないのか?」など)について記載できればと思います。

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どうして言いたいことをシンプルにしないといけないのか?

そもそも、どうして言いたいことをシンプルにしなければならないのでしょうか?

皆さんの多くは、
・シンプルにしないと、上司に言いたいことが伝わらないから
・言いたいことが伝わらないとプロジェクトが円滑に進まないから

などと、他人や事物・イベントを主語にした理由を挙げるかと思います。

確かに、それも間違いではないですが、一番の理由は、
「言いたいことをシンプルにできない時は、自分が自分の頭の中で言いたいことを整理できていないから」という自分が主語の理由です。
(厳密には、上記理由+「自分の頭の中で言いたいことを整理できていないと、自分の主張したいことがそもそも主張できない(cannot)」と言う推論が理由です。)
そもそもシンプルでないと、主張したいことの土台・基盤となる内容がぐちゃぐちゃになっています。

そのような中で、言いたいことをシンプルにすればどうすれば良いのでしょうか?

言いたいことをシンプルにするためには、
①言いたいことの構成要素自体をシンプルにする
②言いたいことの構成要素間のつながりを明瞭にする
③言いたいことの全体の論理展開を明瞭にする

ことが必要です。

また、再三言っているように、最も重要なのは①です。
なぜなら、①が満たされていないと、その時点で言いたいことをシンプルに伝えることが不可能になってしまうからです。(②や③が満たされていない場合も理解はしづらいですが、言葉を補完することで理解すること自体は可能です)

では、どうしたら言いたいことの構成要素自体をシンプルにすれば良いのか?

まずは、ロジックツリーを作ってください。
ロジックツリーの作り方は、バーバラミント御大の名著に書いてある通りですが、要は、why so?とso what?の関係性に注意しながら、下記のようなツリーを作ってください。

ツリーを作ることができれば、あとは、相手に対してツリーのどの部分について伝えたいかを考えて伝えるだけです。

「その心は?」「それって抽象化すると何が言いたい?」などと聞かれた場合は、ツリーの前後を探索してそれを伝えれば良いです。(本当は、相手が欲しい情報量に沿って伝えることができれば良いですが、まずは、言いたいことをシンプルに伝えるだけで良いです)

出典はこちら

ロジックツリーの技術は、累積思考(試行)時間によって線形に向上していくものなので、まずはすべての主張にロジックツリーを作り続けるようにしてください。 

難しい概念はシンプルにできないじゃん!

これは、一面的にはその通りです。
よく「頭の良い人は、すべての難しい概念をシンプルに説明することができる!(私に意味がわからないことを言ってくるやつは優秀ではない)」と言った論説を耳にすることがありますが、これは間違いです。

言いたいことをシンプルにする技術は、言いたいことの本質部分を削りに削って、クリスタライズする技術であり、そのクリスタライズされたクリスタル部分(本質部分)すら理解できない人を想定していません

例えば、「量子というのは、粒子性(物質の性質)と波動性(状態の性質)を併せ持つもの」ですが、これは、「量子とは何か?」という問いに対する答えの、まさにクリスタル部分であり、これだけを読んでも意味を理解できない人が「こいつは意味のわからないことを言っているが、頭の良い人は、すべての難しい概念をシンプルに説明することができる。なので、こいつは優秀ではない」と帰結させるのはお門違いです。
なぜなら、具体例を用いて、「量子とは、例えば、AAAAで、BBBBのもの」と答える場合、その答えは量子の中の部分集合であり、「量子とは何か?」という問いに直接は答えていないことになるからです。(国語の論述でいうと、中間点の回答になってしまっています)

ですが、難しい概念が複数のもつれた事象を指している場合、クリスタライズ前の言いたいことをできるだけシンプルにする、かつ要素間の関係性を明確にすることで、難しい概念をシンプルにすることは可能です。

難しい概念をシンプルにできていない時は、自分が難しい概念や周辺領域の情報を頭の中で整理できていないことがほとんどであるので、まずは、ロジックツリーを書いて、情報を整理してみましょう。

まとめ

今回は、言いたいことはとにかくシンプルにしろというテーマについて話しました!

世間では、よくPREPをやれなどと、小手先の技術ばかりに注目されます。
しかし、PREPは、そもそもの結論がクリスタライズされた前提で役に立つ技術です。
そもそもの結論をクリスタライズさせるには、ロジックツリーをひたすら書いて情報処理の技術を高め、言いたいことをシンプルにすることが必要不可欠です。

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それでは! 

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