「こども園が増えてる理由って?」こども園をつくる仕事をしています。vol. 33
先日、教育ウェブメディア「無花果(いちじく)」の取材を受けて、「岡山市にこども園が増えているの理由は?」など、いろんなお話をした記事が公開されています。
1時間半くらいの取材ということで、岡山っ子育成局の偉い人たち3人+私で対応させていただきました。
わざわざ取材って…とビビってた市側のメンバーも、いちじくの優しいインタビュアーさんのおかげで和やかにお話をすることができました。
(記事こちら↓)
https://1ziku.jp/posts/kodomoen
記事に書いてないことで思ったことがふたつ。
ひとつめ。
事前調整に結構手間がかかるな、ってこと。
教育ウェブメディア無花果ってなに?聞きたいことはなに?事前に質問リストもらえるの?
それによって答えるべき人の部署も役職も考えないと、いうのが市側のファーストリアクションでした。
担当する仕事の内容が分かれている(タテワリとも言う)ので当然なのだけど、質問リストもらってからこちらの対応者のキャスティング調整するのにまあまあ時間がかかりました。
質問リストの抽象度高いものもあり(例えば、幼児教育で大切にしていることは?とか)、どう答えるかみんなで事前に話し合いをしたりしました。
(個人的には結構楽しかったけど)
あとは、割とこどもまわりの施策は批判されがちだからなのか、「この取材でめっちゃ責められたり粗探しされたらどうしよう…」という空気感がありました。
「いや心配しなくて大丈夫ですよ。」と何度言ったことか…。笑
みんなそんなにいじめられてきたんだろうか??
ふたつめ。
「待機児童対策」ってことばが世の中にすり込まれてるなー、ということ。
これは質問リストの中でも、当日インタビュアーさんの質問にもあったのですが、「行政は待機児童対策のために保育園やこども園を作ってるんですよね?」的なことがありました。
実際、待機児童対策は目的のひとつだけど、子どもの数が減る中で統廃合などで施設数を減らす(適正化する)ことでメンテナンスコストなど削減することも目的のひとつだし、10人くらいの小規模園ではできない集団教育をできるようにすることも目的なんですよね。
10年20年後に向けて今の支出を抑えよう、みたいな話。
ただ、後半の目的の説明はややこしいのでなかなか届かない…。
マスコミでも頻繁に「待機児童数が◯◯人」「自治体の待機児童数ワーストランキング」が発表され、その都度「保育園落ちた日本死ね」が引用されてるのが現状。
施設つくることは待機児童対策だよね、と紋切型に説明されて、簡単に処理されるのはちょっとモヤっとしています。
うまく伝えていくにはどうしたらいいものかー。(^^)