見出し画像

「素敵な保育園を見せていただく。の巻」こども園をつくる仕事をしています。vol.35

約2年前から担当している、公立幼稚園を法人移管(民営化)してこども園を整備する、という仕事があります。

公立幼稚園、保育園は、施設を建ててから30〜50年経って老朽化、建て替えや大きな改修で整備し直したほうが良いというのが理由がひとつ。
出生率が下がり人口が減っていく中で、市立施設を多く持っていると維持管理費などかさむので統合・再編したいというのも理由のひとつ。
公立の園を法人に移管することで将来的な財政支出を抑えることも理由(目的)のひとつ。
(とはいえ公立の園の先生は他の公立園に異動するのですが。あと私立になると運営費などの補助金を出し続けることにはなるのですが。)

幼稚園の園児数の減りが激しく(市内全体では毎年約1割ずつ減ってる)、保育園はほぼいっぱいなので、幼稚園保育園の機能を2コ1で持ってるこども園に集約しようとしてるというのもあります。

その法人移管(民営化)、北区にある岡山市立大元幼稚園の案件を担当していました。
7月に法人の募集をかけて、今月に審査会があり、4法人の中から社会福祉法人東光会が移管先法人に決まりました。

というわけで、今後に向けた打合せをするということで運営している保育園にお邪魔しました!
打合せのために市役所に呼びつけるのが申し訳ないのもありますが、なんせ現地で園を見たいという欲望がありまして、打合せは保育園でやる、の一択。笑

お邪魔したのは「ならの木保育園」という北区中山道にある園です。
設計は、無有建築工房(竹原義二)さん。

室内には木がたくさん使われていて、とてもあたたかい雰囲気。
風の通りみちが設計されていて、今の季節は特に吹き抜ける風が気持ちよい。
遊戯室も保育室も窓が大きくて天窓もあり、自然の光が入ってきてました。
広いウッドデッキも保育室の一部のように考えて使われているとか。
コンクリート打ちっぱなしも随所にあったし、外壁のレンガもかっこよかった。

園の椅子やテーブルは西粟倉からやってきているとか。
間伐材を使った棚などもありました。
子どもたちが階段から給食調理室がのぞけるようになっていて、子どもの目線の高さ(大人よりずっと低いけどその視線から見えること)を意識して作られていました。

公立園ではなかなかこだわりきれない(デザインもお金も)ところにしっかり手間ひまかかってて、素敵な保育園だなー、と楽しく見学させていただきました。

あと、子どもたちが楽しそうで人懐っこくて、見学中もあいさつしてくれたり声をかけてくれたりしました。
それだけで楽しい。

こんな感じの、もっと素敵なこども園を大元に作っていただくべく、これから一緒にがんばっていこうと思います。

いいなと思ったら応援しよう!