「湯河原殿の4人」の物語
5月の生涯大学の講義「歩いて楽しい街をつくる」で知った湯河原の街づくりの様子。 定年後に知己を得た同窓麻雀仲間で、今回、幸いにもこの街を訪ねる機会を得た。
1日目
旅館「四季彩」に到着後、荷物を置き、一通り宿泊や県民割りなどの手続きを済ませたあと、一角にある町立湯河原美術館に向かう。以前は旅館だったらしい。 ここには湯河原に縁がある方々の作品が展示されている。 東の大観、西の栖鳳と言われる竹内栖鳳の絵も沢山あり見応え充分、 また平松礼二のアトリエもあり創作活動の一端を垣間見ることができた。
また、4年前に街づくりの一環で併設されたカフェ and garden 店内には、 ヒンメリというフィンランド生まれの作品もあちこちに展示されていて、美術館に似合う雰囲気が出ている。
食事は運営者が得意とする豆腐料理が主体かな?
山に囲まれた庭園には小さな池があり、平松画伯がモネ財団から譲られたという「モネの睡蓮の株」や水琴窟なども楽しめる。
そんな感じで、湯河原のほんの一部に触れた、秋の昼下がりのひと時を過ごしたあとは旅館に戻り卓を囲んだ。
2日目
今日は運動がてら、旅館から真鶴まで短いドライブ。 海岸方向に向かい、今春、大河ドラマでも放映された、船に乗って房総方面に逃げたという頼朝船出の浜へ。
車を道路側に止めて、しばらくその碑があるところを探し回って戻り、ふと、駐車した脇に目をやったら、何とそこにさりげなく建っていた。灯台もとくらしとはこのことか😢
沖合には近代的な橋がかかっていたが、それを消して800余年昔の風景を、しばしまぶた裏に思い浮かべた。
そのあと半島の見晴らし台に登り、与謝野晶子の歌碑を見たり、相模湾を眺めたりしたが、暑さもあり、少し上り降りしただけで、年齢を感じてしまった。
車で下りながら、ここは森の中の道が気持ちよく、ハイキングなどにも良いコースだと思いながら、旅館に向かった。
良い運動にもなった。 しばしの休息のあと恒例のゲームと食事を楽しんだ。
と書いて終えようとしたが、実はドラマが!! 以下にその時の模様を付記
麻雀も終盤になった時、親が突然に大三元を上がり、チップも点棒も独り占め状態に、 余裕を衝いて出た言葉が「金持ち喧嘩せず」 ところが、ところが、、、オーラス局面になり、その対面が親で満貫を、あのヤクルト村上選手のように通常ではありえない連発、 なんと親の役満をトップから引きずりおろしてしまった。こんな話は今までに聞いたことがない。
以下は、見事に逆転トップの離れ業を成し遂げた方の率直な感想
(「金持ち喧嘩せず」これは、守りに入ったことを宣言したようなものかもしれない。 その守りの姿勢が、流れを変えてしまったのではないか。)
3日目
朝風呂に入り、食事後、イーチャン、これもドラマチックな展開だったがそれはさておいて、「湯河原殿の4人」は石橋山に向かう。
ドライバーは運転のプロ、普通の人では見逃してしまいそうな入り口を入り、これまた狭い道をわけなく登る。 素人では対向車が来たらどうしようと躊躇するようなところも難なく走り、それらしき場所で降車。
古びた階段を登ると案内やノボリなどが、 このあたりが、話に聞いていた石橋山かあ!
眼下に海が眺められる良い場所、歩いてくるにはちょっと健脚でないと大変かなあ! 佐奈田霊社や与一塚の碑などをみて山を降りた。
途中、鈴廣に寄り、勝者のおごりでお土産を買い、小田原市内で車の充電場所を探す。 月、火が休みのところが多くてちょっと心配したが、そこだけ無人で開放しているスタンドが見つかり、何とかエネルギーをチャージでき、安心したところで昼食を取った。
しばらく車からの風景を楽しみながら、海ほたるで休憩タイム。 そこには、今話題のストリートピアノも置かれていてその演奏を楽しんだ後、 ほぼ予定通りに帰着。
車内では、運転についての長年のノウハウや同窓生の消息など話題が盛りだくさん、昨夜の麻雀での親の役満逆転ドラマなども含めて、いろんな会話を楽しみ、 見聞も深めることもできた。
「湯河原殿の4人」の物語と銘打ったドライブ旅(9月11日~13日)も、勝負事の盛衰など、いろいろな思い出を残して無事に終了!
なお、いろいろな情報を集めて、この旅を命名し、企画・設計・編集してくれたのはこの方です。感謝!!
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