人を信じるということは
いつだったか、友人Rと、各々が思う「いい女/いい男の3ヶ条」について語ったことがある。
彼は、魅力的な恋愛対象の3つ目の条件として、「たくましい人」を挙げた。(1つ目、2つ目は忘れた)「付き合ったり結婚したりしても、俺が事故や病気ですぐ死んじゃう可能性だってあるわけで、たとえそうなってもちゃんと生きていけるだろうなと思える人がいい」と、Rは言う。私は彼の、そういうところが好きだ。
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「この人は自分がいないと生きていけない」と思い込むのは、ラクなことだ。その思い込みは、自尊心を満たせて、インスタントな自己肯定感を得られる。誰かを助けてあげているような気がしてくる。
逆に、「自分なしでもこの人の人生はとめどなく進んでゆくのだろうな」と認めるのは寂しい。でも、その寂しさに打ち勝つことが、人を信じるということなのだろう。相手の生命力を信じる。それは究極の愛の形に思える。
人は一人では生きていけない。だけどそれは、特定の誰かの支えを得なければ立てない、という意味ではない。
それを忘れないでいたいな、とふと思ったのでした。おやすみなさい。
あしたもいい日になりますように!