べべ(渡辺展子)

べべです。 『べべ展ワールド』主宰。創作/ べべの、本棚。 今日を愛でる育む詩や短編のお話、音声が中心。

べべ(渡辺展子)

べべです。 『べべ展ワールド』主宰。創作/ べべの、本棚。 今日を愛でる育む詩や短編のお話、音声が中心。

最近の記事

メモ📝 「不器用な反骨心」 「素晴らしき矛盾 素敵な矛盾」

    • 「一寸先にあるもの」

      一寸先は闇ですか? いえいえ、 一寸先は光りでしょう。 一寸先にもわたしがきっといるのでしょう。 そこが闇であろうと光りだろうと。

      • メモ📝 「どっちもいいという考え方がうまれたとき、 またすごく世界が広がった気がして わたしはとても嬉しくなった。」

        • メモ📝 「あなたは綺麗な浅瀬の海のような人」

          カラフル雨

          虹みたいな雨が降ったらおもしろいのにな 雨に色があったらいいのにな そしたら雨が降るたんびに絵が出来るのにな なっ。

          「あたたかな欠片9〜will〜」

          いつだったか、私は大人にはなっていた。 20代後半か30歳は過ぎていたのだろうか、、、実家に帰るとたまに押し入れの整理整頓をしていた。 その中で小さな子供の頃の分厚いアルバムが並んでいる棚をみては 重たいのに引っ張り出してきて、一人懐かしい時間を過ごしていた。 その時、ある原稿用紙のノート版のようなものを見つけた。 ずっとここにあったのか全く気づきもしなかったけど、ノートを開いてみた。 父が私たちにあてた手紙のような日記のような文面だった。 自分の生まれた時の話を書いて

          「あたたかな欠片9〜will〜」

          「あたたかな欠片8〜will〜」

          いつだったか小学校の頃 あの人と買い物に行った。 いつもゴージャスな服装で外に出ていた。 「好きなのなんでもいいから選びなさい。」 と百貨店のブランド店の前で言われて すごく困った記憶がある。 わたしが欲しいものはここにはない。 でも、それが言えなかった。 一番小さくて、使いやすいポシェットのような鞄を選んだ。 会計をしたらすごく高いバックで びっくりした横顔をみた。 もっと安いのを選ぶと思っていた、、、? のだろうか。今でもわからない。 でも、わたしが大人になっ

          「あたたかな欠片8〜will〜」

          「おじいちゃんの語り」

          わたしのおじいちゃんは、 広島で戦争を経験しました。  消防団員だったおじいちゃんは、 戦時中広島市内で活動をしていて 74年前の 8月6日、 たまたま違う場所で仕事をしていた為 命があったそうです。   左手の親指は、 怪我で曲がったまま固まっていました。  小さい頃、 夏休み毎年おじいちゃんに会うたびに 「どうしておじいちゃんの指は固まってるの?」 と、 わたしは普通に聞いていました。   その度に 「戦争で怪我をして、指が固まっ

          「おじいちゃんの語り」

          「あたたかな欠片7〜will〜」

          きっかけ。 あるとき、母から連絡があった。 孫たちが押し入れのなかのものを引っ張り出して、遊んだりする。 その中に、おばあちゃんのそのままになっている宝石の石がはいった小袋も出してきて、遊びだしたらえらいことになるから、一度あの石が本物か偽物か調べてもらうことは出来ないかと。 わたしの記憶では、たぶんあまり良い石ではないだろうと思った。 おそらく、悲しんだ人もいたのではないかと、 、、、単なる憶測だけれど、、。 本物かどうか調べることはできる。 でも、何もわからない孫

          「あたたかな欠片7〜will〜」

          「あたたかな欠片6〜will〜」

          瑠璃子の記憶 昭和60年頃になるのだろうか 一度、いや何度か無言電話が鳴る時があった。 誰かからかわからなかったけど、 もしかしたら、、、 と思うこともあった。 夫が子供たちに 「また電話がかかってきたら出ないように。」と言った。 電話がかかってきた。 夫は受話器を取ると大きな声を出した。 それからは電話はかかってこなくなった。 *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* ある人の人生のキロク。 断片的だけど、少しずつ載せていこう。 かけ

          「あたたかな欠片6〜will〜」

          「あたたかな欠片5〜will〜」

          昭和の戦時中、私たちは出会ってしまった。 恋だったのか、寂しかったのか、 何だったのかわからない。 海をわたり日本ではない土地だった。 戦争が終わり、私たちは別れた。 そして、別々で、日本に帰ってきた。 わたしはひとりでなく、2人で帰ってきた。 お腹に命が宿っていた。 これからの事なんてわからない。わかりもしない。 揺れる船の中で、もう会えないとわかっている あの人のことを思っていた。 *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* ある人の人

          「あたたかな欠片5〜will〜」

          「あたたかな欠片4〜will〜」

          雪の降る日だった。  私たちは、駆け落ちをした。 ホームも線路も雪景色。 言葉少なく、いや、、、なかったくらいで、 ただ目を合わせた。 「・・・一緒になるか。」 と、あの日のふとした言葉。 わたしは、この人と生きていく。 兄弟、親の反対も、2人の未来には勝てなかった。 それでも、わたしはこの人と共に生きていく。 そう決めた。 雪の降る日だった。 2人で列車に乗って、 列車と雪と共にこの故郷から旅立った。 それから何30年以上も経ったある日。 その頃には、わたしに

          「あたたかな欠片4〜will〜」

          「あたたかな欠片3〜will〜」

          男子同士の会話に混ざれない。 混ざっても盛り上がっている内容がわからない。 居場所がなくて、 いつも川沿いまで散歩していた幼少期。 *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* ある人の人生のキロク。 断片的だけど、少しずつ載せていこう。 かけらをあわせて パズルを完成させる日はいつになる? *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*

          「あたたかな欠片3〜will〜」

          「あたたかな欠片2〜will〜」

          「君は他の同世代に比べておぼこいな。」 何げなく言われたこと一言に、 彼女は傷ついた。 比べられたこと、幼いと言われたこと。 女の子である事を楽しんでいた年代だったはずなのに、女の子というものがきらいになっていった。 *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* ある人の人生のキロク。 断片的だけど、少しずつ載せていこう。 かけらをあわせて パズルを完成させる日はいつになる? *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*

          「あたたかな欠片2〜will〜」

          「あたたかな欠片1〜will〜」

          絹シルク。タオル。ぞうきん。素材と触れた感触。深夜と朝方。ぼろぼろ。さらさら。かける。たちどまり。立ち尽くす。 糸。からむ。かさばる。からみあう。ほつれる。 結び目。きれる。結ばれる。  朝って来るんだ。 どんなにかなしくてもくるんだ。 *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* ある人の人生のキロク。 断片的だけど、少しずつ載せていこう。 かけらをあわせて パズルを完成させる日はいつになる? *・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。

          「あたたかな欠片1〜will〜」

          『おばあちゃんの可愛い証模様』

          ある朝、 少女が着ようとしていたまっしろな半袖に 一本の 線が生まれました。 『初めまして わたし たてしまです。 あなたの初恋なまっすぐで純粋な心をあらわします。』 ♪たてしま♪たてしま♪たてしま♪ ♪たてしま♪たてしま♪たてしま〜♪ 時が過ぎ成人式を迎えて一年後 なんと 「よこしま」という新しい線が出てきました。 ♪たてしま♪よこしま♪たてしま〜♪ ♪よこしま♪よこしま♪よこしま〜♪ 『はじめまして わたしよこしまです。 友達からあの人を奪ってしまった あなたの

          『おばあちゃんの可愛い証模様』