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たてまえ
私の家は、仕事場の中の社宅だ。
この建物が出来たのが12年前になる。
その前の建物は、手狭になった為に土地から買い新しく建てた。
探す期間は、相当長く10年以上もかけてようやく見つけた場所だ。
その場所に建物が着工し始めたのは、見つけた年のから3年後位だったのではないか。
とにかく、時間のかかる作業を終えて、2つの建設会社も決まった。
決まると、早いものでと話しは、なるはずだがそうは、いかなかった。
こちらの意見と建設会社だけなら話しは、早かったはずだが、そこに本社の方の意見も取り入れなければならなかった。
その頃の、我が家の生活は、小学1年、小学5年、中学1年の子供が3人いた。
特に手がかかる訳ではないが、日々のら生活は、毎日が戦争のように追い立てまくって過ごしていたように思う。
その中、あらゆるお客様(こちらの役員、本社の役員、2つの建設会社の方)がみえると即お茶を出す🍵そんな日々が訪れた。
決まる前からも、お茶出し🍵はしていたが、話しが決まって辛いの頻度は、相当なものだった。
建設の話し合いだけでもお茶出し🍵を何十人の人に何十回もっとかな?出した事だろう。
係の人がいる訳ではなかったので、みえる方に手伝いをお願いした事もあるが、時間外の時は、一人でだすお茶🍵コーヒー☕️たまには🍰も多かった。
その頃は、主人の仕事に、何故私がここまでしなくては、ならないのかと思うのだが、ついついお客様の顔を見ると反射的に動いてしまう自分が凄く嫌で仕方がないかった事も覚えている。
色々な方のご苦労もあり、出来上がつた建物は、素晴らしかった。
そして、10年以上経つというのにとても綺麗なままで使わせてもらっている。
そんなある日、ある方から、結婚した息子さんの新築の建前の話しを聞いて、あれっと思う事があった。
それは、建前の時今もあるのかと思ったのだが、「夏の暑い中、外で働く大工さんにお茶🍵出しやらその他諸々のお世話をしにお嫁さんが出かけてねー、気持ちよくやってもらう為には、必要らしいよ。」と話してくれた。
今までにも、聞いた事がある話しだったが、「気持ちよくやっもらう」という、言葉に感動に近いものを感じた。
そうか、自分がしてきたお茶出しも、そんな気持ちでしていたらどんなに楽しかった事だろう。
生活のバタバタの中、ただ形だけだった事に本当に申し訳なかった。嫌々だったなあとつくづく思った。
今までの、人生こんな事ばかりだった。
人生100年、折り返し地点に来て、これからは、楽しみながら色々な事が出来るのそんな人生で終わって生きたものだ。