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【本と酒】第1回 「B級裁判傍聴記」(阿曽山大噴火・辛酸なめこ、2008年発行、創出版)

自由気ままに酒と本について取り上げようというこの企画。noteの更新をすぐサボるクセがある僕ですが、自由気ままに更新したいところ。

なぜ酒と本なのか。それは単純だ。両方とも好きだからである。本を読みながら酒を飲むことだってある。原稿を書くときも、時々酒を飲みながら書く。その方が筆が乗るのだ。今日は自宅でゆっくりしている。何の本を読もうかなぁなんて考えながら、1時間ほどが経過した(笑)。何をやっているんだ。なんで1時間も過ぎているんだ。いやいや、この本を選ぶ時間もまた楽しいのだ。

散々迷ったあげく、今日読む本を決めた。「B級裁判傍聴記」(阿曽山大噴火・辛酸なめこ、2008年発行、創出版)だ。著者の1人である阿曽山大噴火は裁判傍聴芸人として著名だ。本書は、阿曽山氏の雑誌「創」での連載をまとめたものである。阿曽山氏の記事は何度も読んだことがあるが、本当に面白い。僕は真面目な文章しか書けないので、こういった文章が書けるのはうらやましく思う。


さて、早速本を開き、傍には缶ビールを置く。「シャコ」っと缶ビールを開け、「グッ」と飲む。「おいしい、幸せだ」と思いながら、ページをめくっていく。記事を書く関係で、僕も裁判を傍聴しに時々裁判所に行っている。住んでいるのは札幌なので、札幌地裁や札幌高裁が中心になる。

以前、裁判所に行った時に、とあるおじさんに声をかけられた。「お兄ちゃん、裁判傍聴しているのかい。いつもいるの?」と聞かれ、「はい。時々ですが、傍聴しに来ています。」と答えると「裁判は世の中の縮図みたいな感じだからね。社会勉強にもなるし、いろいろと勉強できるから継続的に続けた方がいいよ」とアドバイスをもらった。

裁判には大きく分けて、刑事裁判と民事裁判がある。その他の調停など、色々と区分けもあるだろうが、大きく分けてこの2つだ。自分が多く見るのは民事裁判。裁判の内容がよくわからなくても、後から裁判資料の閲覧申請をかければ、その裁判の内容を把握することができるためだ。この本を読んでいると、傍聴しているときを思い出す。メモを取りながら裁判の内容を把握して、被告人や原告の話を聞いているあの感じ。本の中で裁判を傍聴している気分になれるのだ。

そうこうしているうちに、飲んでいた缶ビールは空になってしまった。今日のところはひとまずここら辺にしておいて、また後日に違う本を読むことにしよう。

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コバヤシエイスケ
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