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みにくいアヒルの子

〝みにくいアヒルの子〟といえば、誰もが知っている童話。
醜い姿で産まれ、周りから虐められ・・
私の半生も、それとあまりに似た状況だった。

私は物心ついた頃から、容姿(顔)コンプレックスを抱えていた。
年齢が上がるにつれて虐めも本格化、ほんの一部の女子を除いて皆から虐めの標的となり、毎日のように心無い言葉を浴びせられた。

社会人になってからもその状況は変わらなかった。社内で関わる人だけでなく、外出先で通りすがるだけの人からもこちらを見て笑われたりするのは日常茶飯事。その度に私の心の傷を深くえぐられるような思いだった。

しかしそんな状況でも何とかやってこれたのは、『とにかく早く心の傷を治そう』と好きな事をして現実逃避して、ストレス発散に明け暮れていたから。しばらくすると何もなかったかのように立ち直っているのが常だった。

そんな私に変化が起こったキッカケは、独学で学び始めた占星術だったように思う。
自分のホロスコープを見たり鑑定を受けたりするうちに、なぜ自分がこんな目に合うのかが分かった気がしたから。そして元々スピリチュアルな世界はあると信じていたので、この人生に必ず意味はある、意味を見出してみせると決意した時、初めてこのコンプレックスに真正面から向かい合えた事に気がついた。

占星術やスピリチュアル繋がりで、X(旧:Twitter)で心から共感できる方々と繋がれた事も私にとっては幸運だった。
点と点が線で繋がっていくように、様々な気づきを得て、心境の変化を感じる事ができた。

みにくいアヒルの子は最後、自身が美しい白鳥であったと分かり、美しい翼を羽ばたかせて青空へと舞い上がった。

私の容姿は変わっていない。コンプレックスも克服したわけではない。
それでも自身の意識が変わったことで、見える景色は変わったと実感している。

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