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豊嶋康子「発生法ー天地左右の裏表」と二階のサンドイッチ

今日は東京都現代美術館で開催されている豊嶋康子「発生法ー天地左右の裏表」を見に行った。

以前、現代美術館の近所に住んでいた事があり暇があればちょくちょく来ていたので、なじみの場所である。

今日まで豊嶋康子というアーティストは知らなかったが、東京造形大学の教授として活動する日本を代表する現代アーティストのようだ。

彼女は物や道具、社会システム、自分自身の生活を素材として作る作品がとても多く、我々を取り巻く制度や価値観を彼女の視点から向き合ったらどうなるかを表現しているようだ。

例えばマークシートの記入欄の外側を鉛筆で塗り潰してみたり、

自分もこれやってみたい

エンドレスにつながったそろばん、

エンドレスそろばん


1000円だけ入金して口座を開設しキャッシュカードが届いたらその1000円を引き出し、またその1000円で別の銀行口座を開設。その手続きを永遠と繰り返してできたキャッシュカードたちなど、普通に生活している時に何気なく行っている行為やシステムから違う発想で作品を生み出しており、非常に見応えのある企画展であった。

1000円だけでつくりまくった銀行口座


赤青えんぴつをまん中から削ってみたり

最近、仕事や友人関係で悩むことが多く、社会システムごとひっくり返ればいいのにと思っていたので、このように概念から外れた発想を見るのはいい気晴らしになった。

ひと通り見終わったあと余韻に浸るために、美術館2階に併設されているサンドイッチ屋さん「二階のサンドイッチ」で過ごした。 

二階のサンドイッチ 屋上テラス

現代美術館の近所に住んでいた時は、もの思いにふけったり、読書をしに二階のサンドイッチをよく利用していた。
ここのコーヒーが美味しいのである。

ここでサンドイッチとコーヒーを頼み、企画展の余韻に浸ったり、静かに流れる時間に身を任せてて過ごしてみた。

サンドイッチとコーヒー

何もしていないないが、久々に充実している時を過ごした。
楽しい訳ではないけれど、なにとなくリラックスできた。

最後に「発生法ー天地左右の裏表」のコラボパフェを食べて帰ることにした。

二階のサンドイッチで食べられるコラボパフェ

帰る途中、美術館二階のテラスに出てみた。
ここは自分が住んでいる所より幾分か空が近かった。
同じ東京なのに

なんか思いっきり空気が吸える場所を発見した気がした。
ここなら空にも手がとどきそうだ。
空では自分の悩みなんかどっかへいってしまうのではないかとも思った。

また来よう。空の空気を吸いに。

テラスから見えた空
現代美術館のファサード

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